あいのり 第167話
「信じる勇気」
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(更新日 : 2008/01/05)

あいのり #167

タクローは、前日のまりっぺの会話を思い出す。あそこまで信じてもらえない、不安がられていることにショックを受けていた。
一方、まりっぺは、タクローを気づけてしまったが、タクローが自分のことを見てすべてを知ってもらいたいから、思ったことは言って解決していけたらと思っていた。

ラブワゴンが次に向かったのは、「ニューヨーク」、最初にやってきたのは、ブロードウエイ、そして、メンバーが降り立ったのは、マンハッタン地区。
その夜、久しぶりの都会でドボクンは、ビールを飲み、すでに顔が赤くなった隣で、サキが世話をする。近くに、浅ちゃんもいたが、出番はなかった。

翌朝、あの時以来、タクローを信じる事が出来ないまりっぺは、元気がない。それに気づいた宮ケンは、午後、まりっぺを誘った。そこで、宮ケンは、まりっぺに、「信じる勇気を持つ事」を教えた。

その夜、メンバーは、かつての世界貿易センタービルの跡地、「グラウンド・ゼロ」に向かった。メンバーは、見るなり、言葉にならなかった。
その日の夕食後、まりっぺは、「(同時多発テロで、)亡くなった家族や友達や恋人の事を考えちゃって、自分の悩んでいる事がちっぽけに感じた。」
タクローは、まりっぺの言葉を聞いて、「思いやりのある子」と思った。

翌日、公園で、まりっぺタクローが2人きりとなった。そこで、タクローは、結婚について話し始めた。「結婚とか家族とかに固執していて、誰にも負けない絆の深い家庭を築きたい。」

その日の夕方、メンバーは、ドライバーの友人で、街外れの教会の牧師さんを訪ねる。牧師さんは、メンバーに合唱団の歌を聞かせてくれた。
合唱団が歌うのは、「ゴスペル」と言う、奴隷としてアメリカに渡った黒人達が礼拝で歌う為に作った歌、メンバーも合唱に参加させてもらう。
歌の後、牧師は、メンバーに愛についての説教をした。「あなた達が誰かを好きになった時、それは、辛い過去を忘れ、新しい恋を始めている時なんです。そして、あなた達は、幸せになれるんです。相手の事を信じる事は、すごく大切な事なんです。信じる心がなければ、何も始まらないのです。」
この牧師の言葉が、まりっぺの心に響いていた。「人を信じなければ、何も始まらない。」と言うことに気づいたまりっぺは、「引っかかっていた心が軽くなった。タクローを信じよう。」と思った。

翌朝、まりっぺは、ラブワゴンへ。タクローに告白をするために、チケットをもらう。
その夜、マンハッタンの夜景を見渡す、ブルックリン橋のたもとで、まりっぺは、一人待っていた。すると、タクローがやってきた。まりっぺは、告白を始めた。「特技が仕事と言うことでタクローを意識し始めた。でも、飲んだはずみで軽い言葉に手を出してしまうような人かなあと思っていた時期もあった。でも、タクローの事を好きになったから信じようと思える自分になれた。タクローが隣にいないと楽しさが全然違うし、タクローにいっぱい勇気と自信をもらったから、今度は、日本でタクローにいろいろしてあげたいと思う。」

翌日は、運命の朝。。。

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