あいのり 第416話
「一球入魂」
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この日、メンバーは、最北の街「トンブクトゥ」にやってきた。そこには、青い民族衣装を着た人がたくさんいた。この街は、「青い民」と言われる、「トゥアレグ族」が住んでいる。

この街で、シュレックヤマジが一緒になる。
2人は、お互いの恋愛の話を始める。まず、シュレックのほうから、ヤマジの恋愛について聞く。ヤマジは、「まだ、いまいち、誰とも。」と言った返事。一方、シュレックのほうも、「俺は、恋愛に鈍感な方、相手を喜ばすやり方が分からない。」と、あまり進んでいない様子である。

次に、ヤマジは、シュレックに、「桃とよっこ、どっちが好き?」と聞く、この中に、自分は入っていない。すると、シュレックは、「いやぁ、ちょっとごめん。」と明確な返答を避けた。

ヤマジは、「海にもこーすけにも選ばれてないけど、あの2人としゃべりたい。」と、シュレックに対しては、今のところ、恋愛対象外であることをアピールしている。

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翌日、ラブワゴン車内では、「もし、一緒に暮らせたらお金はどうするか?」をテーマに会話が進んでいた。

そこで、が会話をしていた。いわく、「結婚してからの楽しみがないから、2人暮らししていても、結婚までは、自分は自分のお金でいいと思う。」。海は、「と言うことは、家賃半分とか?」と聞くと、は、「水道(をはじめとする、公共料金)も半分、当たりまえでしょ。」と言う。は、絶対払わされるかと思っていたので、びっくりした。いわく、「今まで、おごってもらったことないよ。」は、対等でいたいので、割り勘を通している。

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その夜、は、シルバーリングを作っていた。トゥアレグ族は、好きになった人に、シルバーリングを渡す風習がある。そして、との想いを抑えきれなくなった、は、完成後、ラブワゴンへ。「桃に告白をするので、チケットをください。」

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サハラ砂漠の真ん中で、は、が来るのを待っていた。そして、がやってきた。

は、単刀直入に、「自分の気持ちが高ぶっていて、すげぇ好きと思えた。」と言って、チケットを渡した。さらに、「すげぇ、渡したいものがある。」と言って、シルバーリングを渡した。

最後に、「口で言うのが分からないが、すげぇ、守ってあげたいと思った。」と言って、その場を去った。

その夜、は、「そんな強く言っていなかったから、どこが好きか、あんまり伝わらなかったけど。」

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運命の朝、が待っていると、がやってきた。は、「海とは、5カ国、ともに旅をしてきた。優しいところ、一生懸命なところ、素直なところ、日本に帰ってもすごい大切にしてくれるんだなと思った。海のことは、大好きなんだけど、それは、仲間としてであり、恋愛感情でないので、一緒に日本には帰れません。」と言って、は、に、チケットとシルバーリングを返した。

メンバーと別れた後、は、「全力でぶつかって、こういう結果になったので、仕方がない。自分にとって最高の旅になりました。」と、今までの旅を振り返った。その時、は、一粒の涙を浮かべていた。

最後に、は、シルバーリングを砂漠にほうり投げ、自身の旅に終止符を打った。

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あいのり #416

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