あいのり 第418話
「疑惑の黒いシミ」
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メンバーは、とある食堂で昼食をすることに、ここでは、日本では到底食べられないようなものを口にすることになった。
それは、とても、苦いスープであった、メンバーが中身をすごく気にしていたので、店員は、「スープに調味料として、これが入っています。」と言って、出てきたのは、黒い、ゼリー状の、ぷろぷるした物体、店員いわく、「これは、ピアよ。ピアってウンチよ。」
実は、このスープ、調味料として、牛のウンチが入っていた。ショックを受けたのは、ヤマジであった。

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翌日、よっここーすけが2人になる。そして、元彼の話になる。よっこは、かつて、3年ほど元彼と付き合っていたが、こーすけは、どんな恋愛をしていたか気になっていた。しかし、よっこは、元彼とは、「付き合うことを教えてくれた。」以外、口にできなかった。
よっこいわく、「(こーすけは、)年下だし、騙されないようにしようみたいな。このひとは、いつか、別の人が好きになって去っていくのでは、と考えたりしてます。」

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この日、ラブワゴンがやってきたのは、村の小学校。メンバーは、担任の先生とともに5年生の教室へと案内される。こーすけは、児童が何歳くらいか気になったので、聞いてみると、11歳〜15歳と、まちまちな返事が返ってきた。ラオスでは、家庭の事情で、小学校の入学を遅らせている場合があるようだ。

授業の見学後、一室で、先生は、ラオスのことのついて話し始めた。「ラオスでは、70以上の少数民族が生活しています。話す言葉も違いますが、差別されることもなく、平和に生きています。」
その後、先生は、メンバーに質問をする。「日本は発展して幸せなはずなのに、自殺する人が多いと聞いているんですが、なぜですか?」
メンバーも、身近にも自殺が多いと感じている。ヤマジいわく、「わざわざ、(ネットなどで)自殺仲間募って自殺している。」梅男いわく、「後輩が自殺した。」。日本の自殺者は、年33,000人で、ロシアに次いで世界2位。ラオスでは、年に1人いるかどうかだという。

メンバーは、「ロンサオ村」を探索してみることにした。そして、村の子供たちと思い思いの時を過ごす。
昭和の日本を思わせるような、懐かしい光景であった。

夕方になり、夕食の準備が始まる。夕食は、今捕まえたガチョウのスープと近くの田んぼでとれた米である。「ラオスでは、家族みんなが家の手伝いをして助け合って生きています。」

夕食後、こーすけは、「幸せってなんだろう。」と考え始めた。梅男いわく、「モノがあふれ過ぎているんじゃないの? 贅沢したい気持ちが強くなって。」よっこいわく、「助け合うことをしなくなってしまったね。」

最後に、こーすけは、「こういう生活をしていたら、誰も自殺したいと思わないね。」、そして、ヤマジは、「思わない。自分が必要とされているって、本当に思えるもんね。」

ラオスの生活には、他人を思いやったり、助け合ったり、家族の絆があった。

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あいのり #418

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