あいのり 第236話
「違う人みたいに・・・」
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あいのり #236

元アイドルのユカと別れたラブワゴン。しばらく走ると、
瀬里葉「あそこ国境っぽくない」
まもなくして、国境に到着。マラウイの旅は、ここで終了。そして、次なる国は、51カ国目、タンザニア。

そして、この日は、タッキーと、ユカに代わる新メンバーが合流する日、10分ほど走ると、まずは、男性新メンバーが、
新メンバー「大阪からやって来ました市川雅章です。イッチーって呼んでください」
男性新メンバーは、イッチー、大阪府出身。関西の大学を卒業後、福祉の国家試験を目指し勉強している。さわやか系。

イッチーを乗せると、続いて、女性新メンバーと合流のため、再びラブワゴンは、走り始める。10分ほど走ると、女性新メンバー、発見。
新メンバー「茨城から来ました簗田加代子26歳です。あいのりでは何でも素直に話せる素敵な人を見つけに来ました」
女性新メンバーは、かよ、26歳。茨城県出身。テーマパークで働く、大人っぽい、素敵なおねえさま。ヒデは、照れてしまって、まともに見ることができない。。。
ヒデ“かよさんはなん・・・。大人的な趣きがあって、可愛いですよね。美人ですよね”

その日の夜、からだを温めるのと、新メンバーの歓迎もかねて、タンザニア式の焼肉のレストランへ。 メンバーが盛り上がる中、沼っちが、考え事をする。
沼っち“気づいたら合流した時いたメンバー誰一人残ってなかった・・・。凄く不安、どうしよう”
ボツワナ、ナミビア、マラウイ、そして、タンザニアと4カ国も旅してきたのに、恋愛できない自分にあせっているよう。この国では、恋愛できるだろうか?

翌日、タンザニアの大地を走っていると、きりんやゾウが普通にいる。日本では、サファリパークや動物園でしか見ることが出来ないような動物たちに、メンバー、感動。その大地で、ヒデは、立ち小便。

サファリを抜け、ラブワゴンは、ふたたび、街へ。公園で、裕くんと、かよが、2人きりに。
裕くん「あ、あの、うん、あの、宜しくお願いします」
かよ「はい」
裕くん「そうですね。うーん。あの本当人見知りするんですよね最初、僕あの。どうどうどうですかこんなんですけどなれなれなれたなれた?あのうんあの・・・」
裕くん「何かスポーツとかやって?」
かよ「スポーツはね、中学校高校とバレーボールやってた」
裕くん「バレーボール。あーすげー。バレーボール僕もやってたんですけど」
かよ「なんで敬語なの?」
裕くん「あ、うん・・・やってたんだけど。ポールを組み立ててる時に、バレーのネットの。それがガシャンと落ちてきて、で怪我してっていうちょっと悲しい話がありつつ。だからバレーはそれ以来あまりやってない。はいそんな感じです。宜しくお願いします。はい」
あまりにもシャイボーイなので、あいのりしたのは、マラウイ(第229話)からなのに、ほとんど登場せず。今になって、やっと登場。しかし、緊張のあまり、おねえさま、かよに敬語で話す始末。話題も見つけられず、ちょっと、挙動不審。。。

その後、かよは、ヒデと2人きりに。
ヒデ「あのーま、とても、あのー何て言うのかな、あのーしいて言うならば、あのーすごくねあのーいやあどうすか?合流したよね」
かよ「うん」
ヒデも、おねえさま、かよには、緊張しているようだ。そして、ふと、かよは、ヒデのファッションの話題に。
かよ「ヒデすごいよね。ジーパンとかすごい、毛糸がすごい良かった」
ヒデは、ファッションにこだわりを持っていたので、うれしかったよう。ヒデは、ちょっと、かよと話しやすくなってきた頃、ある質問をする。
ヒデ「ゴレンジャーで例えるなら、(僕は)何レンジャーか言ってくれないか」
ヒデによると、ゴレンジャーのうち赤は、主役、青は、サブリーダー、黄色は、個性派、桃色は、紅一点、最後、緑は、目立たない存在だそう。そして、かよの答えは、
かよ「印象だと・・・緑だね」
一番、期待はずれな回答を言われた、は、ヒデは、
ヒデ“悔しかったですね・・・。アオレンジャーになれる。アオレンジャーになりたいですね”

その日の深夜、裕くん沼っちが2人きりに。コッソリ持ち出した、酒をラブワゴンで飲んでいる。
沼っち「めっちゃなんか、お酒飲んだら肌つるつるじゃない?血行とか良いのかね」
裕くん「あそれかも」
沼っち「裕くんて体弱いの?」
裕くん「ううん。ただ結構最初の国って、自分の事で精一杯。で、それはもう一カ国目で卒業して、二カ国目は、頼もしいじゃないですけど。なんか頑張ってるぞみたいな所を見せたいんですけど」
沼っち「あー」
 新たな国で、決意を語った裕くん。
沼っち「でも、裕くん喋るようになったよね」
裕くん「・・・」

翌日、ドライバーの案内で、とある小学校へ。 ここで、とある少女に出会う。この少女は、フォトナッタちゃん、生みの母親が強盗に殺され、生みの父親もすでになくなっているという、天涯孤独な少女である。現在は、日本人の里親が手紙を送っている。裕くんがその手紙を翻訳して読み聞かす、
裕くん「学校は楽しいですか?どんな友達がいますか?私が日本を紹介するのでタンザニアの事を教えてください。あなたの父、中野和美より」
少女からは、涙が。。。 裕くんは、ここで、ある決心をしていた。
裕くん“子供達の里親。そんな日本人が居る事が嬉しかった。僕も何か子供達の力になりたかった”

その夜、裕くんは、あるものを作っていた。スケッチブックに、絵を描いていく。。。
翌日、メンバーは、再び学校へ。実は、裕くん、生徒さんを喜ばせようと、昨日、スワヒリ語で、紙芝居を作っていたのである。パペットは、学童保育で使っていた物を日本から持ち込んだ。そして、裕くんオリジナルストーリーが生徒さんの前で披露される。
豚のブー太郎は、象のゾウ子に恋をしてしまいました。
ブー太郎はゾウ子の心を掴む為、誕生日の7日前から木に登り、リンゴを毎日1個ずつゾウ子にプレゼントする事にしました。
しかし、一番大事な誕生日の当日、リンゴは1個も無くなってしまい、ブー太郎は泣きながら、手ぶらでゾウ子の家に行きました。
そして、リンゴが取れなかった事を謝り、ゾウ子が好きだと言いました。
ブー太郎の頑張りを見ていたゾウ子は、ブー太郎が好きになっていました。
ブー太郎の想いが通じたのでした。
めでたしめでたし

その日の放課後、生徒さんに、
裕くん「手紙に何て書きたい?」
一生懸命、子供たちに向きあう裕くんに恋をした人が、、、
沼っち“裕くんが・・・一日でなんか、ちょっと違う人のように見えて。オドオドしてないっていうか。そういうイメージなんですよね、私の中で。裕くんて喋んなくてとかって。なんか今日、堂々としてるっていうか頼れるなと、すごい優しくて。裕くんやっぱり男なんだなっていう”
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