あいのり 第291話
「小指の思い出」
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あいのり #291

今回は、恋愛とは話題がそれてしまうかもしれない。。。

メンバーは、アンドレイ坂という坂にやってきた。この坂には、キエフを訪れたカップルたちが必ず立ち寄る「恋人たちの像」があるそうです。この銅像の小指を握ると、恋の願いが叶うと言われているそう。

そこで、この場所で、メンバーは、買い物をする。tkは、MIEと一緒に買い物へ出る。
MIE「へそピや。かわいい」
 早速、お気に入りのヘソピアスを発見!
tk「あの・・・へそ、へそピアス・・・これはいくらですか?」
tk「20だ20」
MIE「あ、安い。これな、上の玉をな、銀色に替えてもらえへんのかな」
tk「ここをこの黒とチェンジして欲しいの。OK?」
MIE「OK?マジで?マジで?えらい!tkえらい!」

tkMIEのためなら何でもやる。MIEスーザンに恋していることも知らず。。。

30分後、tk「恋人たちの像」の前で、ペンダントを像の小指にすりつける。
tk「OK!」


思いっきり、回りから変な視線浴びてたぞ。というか、「恋人たちの像」のまえでこういうことする人、珍しいのでは?

は、アヤとともに買い物を楽しむ。「恋人たちの像」の前では、
アヤ「小指?」
嵐「小指。触って願い事か」
アヤ「願い事」
嵐「よし!よし!」
アヤ「よし!」

本当に、仲よさそうですね。久本いわく、婚前旅行みたい
そのときのは、
嵐“純粋にやっぱなんか幸せだなーっていうのをすごいやっぱ感じました。すっごい気持ちは高まりましたね。いや、もう、早く告白したいです。はい”


翌日、スーザンMIEに、日本での独自のライフスタイルについて語り始めた夕方、tkMIEにプレゼント、
tk「プレゼントみたいな」
MIE「何?何?わ〜、や〜カワイイ〜。ありがとう」
tk「小指あったじゃん?」
MIE「銅像?うんうんうんうん」
tk「そうそうそう相当なすりつけてあるから」
MIE「あ、マジで?嘘?いつの間に」
tk「相当、ご利益あるから」

本当だろうか。握るからご利益があるのであって、擦り付けただけだと、どうかな。そして、
tk「俺、やっぱある程度、金儲けもしたいし、それで将来的に1回、男として旗たてて。で、好きな人と結婚して、で、家族にも、こう、他の子供よりも良いチャリンコに乗せてやったりとかそういう事を結構してあげたいっていう風に今んとこ、漠然と思ってるのね」

MIEとの将来を想像しながら言っているのだろうか。。。幸せものですね。でも、MIEが本当に好きなのは、スーザンであるというところが痛い。その後、MIEは、
MIE「MIEは・・・気になる人がいる。だから凄い楽しい楽しいやねんけどホンマにどうしたらいいのか、わかんない」
 この日のtkの日記には
tkの日記“MIEの気持ちが今日、明確にわかりました。こんなうれしい事はない”

どこまで、勘違いすれば気がすむのでしょうか? スタジオの観覧のかたはもちろん。一般視聴者もびっくりですね。MIEはあれ、ほかに気になる人がいるって言っているんですよ。もし、気になる人がtkであったならば、こんなことは言わんでしょ。
久本が言うとおり、tkは、「とんでもない かんちがい」の頭文字をとっている命名されているようです。

※ (注):これより先、恋愛話ありません。

メンバーたちは、キエフでもっとも有名な施設へ案内される。そこは、「チェルノブイリ博物館」。1986年(約20年前)に起きた、「チェルノブイリ原発事故」を後世に伝える博物館である。

1986年4月26日、当時旧ソ連政権下にあったウクライナチェルノブイリでその史上最悪といわれる原子力発電所の爆発事故がおきた。

 放射性物質『死の灰』によるウクライナ国内の被ばく者数は350万人以上。
 現在までの死亡者数は150万人以上とも発表されている。
 また、当時この事故はソ連国内にとどまらず、日本を含めた世界中を恐怖に陥れた。


放送中にあった当時の新聞を見てみると、ポーランドでは、「牛乳飲むな」の指示、「死の灰」、(日本の)15都県で、放射能異常値、千葉市で制限値超などの文字が見られる。

スタッフが、メンバーに、「チェルノブイリ原発事故」を知っている人はいるかたずねると、tk(27歳)、スーザン(25歳)、梅ちゃん(21歳)の3人だけ。残りの、ヒデ(21歳)、(22歳)、MIE(22歳)、アヤ(25歳)は知らなかった。わたしでも、この事故があったのは、小学生の頃でしたので、今の学生さんとかですと、生まれていないか、生まれていても物心付いていない頃の出来事なのかもしれない。。。こういう事故が1980年代にあったということだけでも知識として知っておくべくでしょう。

翌日、メンバーは、チェルノブイリ被災者団体のかたのところへ向かう。代表者のタマーラさんによる当時の生々しい記憶、、、
タマーラさん「私たちは、原発から4キロの街に住んでました。事故現場の職員は即死に近い形で死に、消火活動に当たった消防士さん達も被爆し、大勢亡くなったんです」

後にも出てきますが、原発から4キロの街は、現在になっても、ゴーストタウンのままであり、建物なども、避難した当時のまま、放置されているそうである。

「私の夫は、事故現場で死にました。ただそこは、放射線量が高くて近づく事が出来ず、今も遺体は残されたままなんです」

現在は、事故があった場所は、「石棺」というコンクリートで覆われているそうである。現場へ近づくことは困難であったため、痛いの捜索などはせず、そのまま、「石棺」が作られたと思われます。

タマーラさん「今一番の問題は、被災者達の生活なんです」

実は当時、政府の発表があったのは事故から2日も経っての事だった。「チェルノブイリ原発事故 ウクライナ」 (「旅路の果て」)サイトによると、原発から4キロの街の住人は、事故の起きた4月26日には、何も知らされず、翌27日に突然避難させられたそうである。

それを、聞いたスーザンの日記
スーザンの日記“必ずといっていいほど被害を受けるのは弱い立場の人達。いきどおりを感じた!”

その通り。

翌日、メンバーは、原発のほうへ向かう。すると、なにやらゲートのようなものが見える。でも、それは、原発の入口ではなく、原発から30km離れたところにある検問所。
この先、汚染地帯に入るため、メンバーが同行することは、安全と言い切れないため不可に。メンバーは残念そうであったが、安全が第一であるのでやむ終えない。変りに、ディレクターが入り、原発を撮影して来ることに。

まず、放射線測定器をチェック。ここから、チェックは厳重である。現在、6マイクロレントゲン、自然界の5倍の数値である。
そして、ディレクターがチェルノブイリへ向かう。

原発から16km、チェルノブイリ市に入る。かつての16,000人の街も、現在は、原発補修作業員の人だけが暮らす。ここでの放射線量は、30マイクロレントゲン、自然界の25倍の数値である。
この街にある、放置された家の壁には、「ごめんなさい さようなら 私の家」というメッセージが書き込まれていた。おそらく、避難する際にとっさに書いたものだろう。。。家の中は、かつて人が住んでいたとは思えないほど荒れ果てていた。。。

原発から4km、街のようなものが見える。ここがおそらく先ほどタマーラさんの話でも出てきた場所と思われる。「プリピャチ」という街。ここでの放射線量は、80マイクロレントゲン、自然界の70倍。しかし、これは、洗浄されたアスファルトの上でのもの、アスファルトをはずれ草むらに入ると、163マイクロレントゲンに上がる(自然界の140倍)。

それでも、ディレクターは、草むらを通り、林を、奥へと進む、すると建物発見。中に入ると、人形や、子供のおもちゃなどが放置されている。じつは、かつての幼稚園であった。。。

そして、ディレクター、ついに原発に到着。
ディレクター「モニターでは感じられないのかもしれませんが目の前にくると威圧感みたいなものを感じます。怖いです」
4号炉から僅か150メートル。
 この場所の放射線数値は・・・
ディレクター「あー高いですね。530(マイクロレントゲン)を超えてます」
 実はこの中には、今も20トンの核燃料が残されており、亀裂の入った『石棺』の隙間から放射能が漏れ続けているのだ。

ディレクター「あぁ・・・働いてる人の姿も見えます」
 何と石棺の横では、防護服を着た人たちが作業をしていた!
 今、この危険な原子炉は、補修工事でやっと保たれている状態なのだ。
ディレクター「20年前に起きた事故なのに、今なお、ここには、取り返しのつかない現実がまざまざと残っています」
この「石棺」、いつ崩壊するかわからないそうです。もし、崩壊でもすれば、再び、取り返しのつかないことになることは間違えない。

帰り道、原発から8km、ひとりのおばあちゃんに出会う。
お婆さん「私の夫は、長く心臓を患い2年前に亡くなりました。ここは、夫と出会い、一緒に暮らした村です。だから、私にはここを離れる事はできないんです」

あなたならどうしますか? 危険地域で、思い出とともにくらしますか? それとも、故郷を捨てますか?

最後に、周辺の街に再び人が住めるようになるまで・・・あと600年と言われているそうです。


※ チェルノブイリ関連サイト

チェルノブイリ原発事故 ( 事故の概要など。 )

ゴーストタウン チェルノブイリの映像 ( チェルノブイリ原発周辺の画像を掲載。ゴーストタウンと化した、「プリピャチ」の事故前と事故後の画像もあり。)
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