あいのり 第300話
「Three days」
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あいのり #300

この日、メンバーは、首都ブダペストにやってくる。
MIE「うわー」
和泉「デカイね」
スーザン「ルーマニアとつながってるんだっけ?」
田上くん「スゲッ!」

街の中央を流れるドナウ川の風景は、世界遺産にも登録されているそうである。そんな風景を見ていると、ドライバーは、貧乏旅行をしているメンバーに気を遣って、
ジョージさん「君たちみたいな若者には」

約1,500円ほどの格安ホテル(?)を紹介してくれる。

このホテル(?)は、実は学生寮で、空き部屋があるときだけ誰でも泊まることが出来るそうである。部屋はあるが、トイレとシャワーは、キッチンは共用。でも、状態はとてもきれい。

学生寮の庭で、スーザンMIEが、穴あき靴の話をした日の午後、スーパーで買い物をした6人は、学生寮のキッチンでサンドイッチを作ろうとしていると、学生風の女性がやってくる。
女性「ここ使ってもいいですか?」

MIEが早速、どんな人か聞いてみる。若いので、学生寮にいる学生と思いきや、実は、英語の教師であることがわかる。一人旅のため、ここを利用していた。そこで、興味を持ったスーザンが彼女に話しかける。
スーザン「ワットユアネーム?」
アンディー「アンディー」
スーザン「アンディー。ナイストゥミーチュー」
アンディー「あなたは?」
スーザン「ス・・・スーザン」

彼女は、アンディーという名前のよう。英語が下手なスーザンを見て、アンディーは、自身が、日本語を少し出来ることを話す。アンディーは、スーザンに職業を聞く。スーザンは、アルバイターと言うが、アンディーに通じるはずもなく、(アルバイターは、ドイツ語。)Waiter?と、聞き返されたスーザンは、
スーザン「あっウエイターでいいや。で、MIEは?」

このときだけウエイターになることに。MIEの職業、(女性)会社員と説明しようとしていった言葉が、「オフィスレディー(Office Lady)」ではなく「オフィシャルレディ(Official Lady)」であったため、アンディーは、ますます混乱してしまった。

続いて、スーザンは、
スーザン「ドゥユーハブボーイフレンド?」

彼氏はいますか? と聞く。返事は、
アンディー「ボーイフレンドはナイ」

いないようである。確認のため、本当かどうか聞く。
スーザン「リアリー?」

返事は、間違えないようだ。そこで、スーザンが動き出す。
スーザン「イフユーあの〜暇だったら カム ウィズ ミー!」
MIE「えっ!?」
 なんと、あのスーザンがナンパ!
アレック「(女の子が)1人おらん状態よりは」
MIE「うぇー!?」
スーザン「うん、この娘入れて。あのトラベリング オン ザ バス。観光。サイトシーング」

ちょうど、梅ちゃんが抜けて席が1つ空いていたので、ナンパするとは思えないスーザンがナンパ決行。スーザン、「暇」という単語はわからなかったようだ。当然、事情を知らないアンディーは困惑するので、スタッフが事情を説明、すると、
アンディー「No problem !」
MIE「え?」
アレック「おっ?」
スーザン「リアリー?」
MIE「え!?ほんまに?ほんまに?」
アンディー「行きましょう。一緒に行きましょう」

23歳のアンディー、同行することに。梅ちゃんのおかげで、1席あいていたメンバーをアンディーの休暇の3日間だけ、期間限定で現地調達となった。

その日の午後、温泉大国ハンガリーらしい、とある野外温泉へ。ここの温泉、セーチェニ温泉と言い、宮殿の真中である噴水を風呂にしたような感じで、人々がチェスをしながら、ゆっくりとお湯に浸かっている。気になるお値段は、日本円で1人で、約1,300円。銭湯よりはやや高い。スパよりは安い。また、この温泉、4時間以内に出ると1人、約500円、キャッシュバックされる。
野外温泉と言えば、出てくるのは、当然これである。少なくてもテレビ放送なので、日本のように裸で入るわけには行かない。水着の時間である。MIEは、白色に赤い文字が入ったビキニ、和泉は、黒色で左胸に青い蝶の模様がプリントされたビキニ、アンディーは、黒色と部分的に赤色・白色を使った、スポーツタイプっぽいビキニである。今回のメンバーは、体型の太くなく、胸もそこそこあるので、普通にビキニが似合うと言える。(梅ちゃんのような体型でも下にスカートはけば、ビキニでも全然OKだと思うが。。。)
水着を見た男性メンバー。特にアレックは、もう、釘付け?(アレック、単純。)

風呂に向かったメンバー。アレック和泉と一緒になる。
アレック「あぁ〜いいねぇいいねぇ。あぁ〜いいねぇ」
和泉「幸せ」
アレック「あぁ〜あぁいいわ。あぁいいわ」
和泉「他に何か言え」
アレック「ハハ〜わかりました」

よっぽど温泉が気持ちいいのか、緊張しているのか、感激しすぎているのか。。。
和泉「楽しんでますか?」
アレック「た たの〜 たのし・・・しん・・・楽しもうとしています」

普通の人が聞いたら、「きょどちゃん」とか、あだな付きそうだな。
和泉「私は嬉しかったんだけどな、けっこう。麻雀の話できる人がいるとか思って」
アレック「俺は和泉ってゆ〜人を知っていたわけなんだが、和泉ってちょっと前まではこうやって(髪を)この辺でくくってなかった?」

このシーン、和泉アレックの右肩にちょっと触れて、、、
和泉「そうだね「麻雀格闘倶楽部」の写真」
アレック「そうそうそう」
和泉「『3』でしょ?しかも」
アレック「3!3!その・・・その顔を・・・を知ってる」
和泉「アハハハ」
アレック「フフフフフ」
和泉「『3』の時は束ねてた」

この、棒に捕まってくるくるするシーン。ちょっとうぶな男性だったら、すぐにでも照れちゃいそうなシーンですね。
アレック「そうやったな」
 すると
アレック「俺的にはちょっとビビッている部分があって。あぁあの和泉さんかって」
和泉「全然別にさぁ・・・」
アレック「ちょっとなんか・・・なんか下から上を見てる感じで。ちょっといず・・・和泉さんを見てる感じが。あぁ、あの和泉さん?みたいな」

アレックにとっては、今まで、「あこがれ」でしかなかった存在ですからね。(おたくとは限らない)男性が、(女性)アイドルを応援するようなときの見かたなんです。これ。
その日のアレックの日記には
アレックの日記“やっぱり和泉さんは有名人。正直、ビビッちゃってる。おつき合いしてもらえるのかなー”

アレック、おもしろい。。。

温泉後、ラブワゴン車内にて、
アウトロー「あいのりってヤラセのイメージが強いから」

これ言っちゃったら、返す言葉ないじゃん。。。

その夜、レストランにて、アンディーおすすめの有名なお酒を。このお酒、パーリンカといい、4つのグラスがくっついた板で、4人いっしょに、40度の焼酎を一気飲みする。友情を深め合う証らしい。大丈夫だろうか?

翌日、アンディーに勧められていった場所は、国立サーカス学校。そこで、サーカスの演技を体験することに。スーザンのお相手は、アンディー
アンディー「でも、私は強くないです」
スーザン「大丈夫です。僕、強いんで」
スーザン「わぁ〜くぁーっ」
アンディー「アハハハ」
スーザン「OK?OK?」
アンディー「あなたはOK?」
スーザン「僕はOK」
アンディー「アハハハ」

それを見た、せつなそうな表情のMIEは、
MIE“やっぱ一緒にやりたかった。スーザンがアンディーを選んだからなんかもうどうしたらいいかがわからなくなった”

なにも出来なかった。

その日の夕方、街の散策で、スーザン、またしてもアンディーを誘う。MIEにあせりの表情が見える。
MIE“スーザンは(アンディーに)恋愛感情があるかもとか思う。アンディーの存在が・・・こんなことになるとは思わんかった”


アンディーとの最後の日の夜、やはり、スーザンアンディーが2人きりに、
アンディー「あなたは、パッション!」
スーザン「パッション?」
アンディー「パッション」
スーザン「あっ!パッション!へぇ〜!」

「パッション」は、スーザンのテーマでもあるので、嬉しい言葉だったのでは。
スーザンの日記“アンディーはかわいらしい人だ!今日で終わってしまうのは残念”
スーザンとアンディーの近くには、MIEの姿が、2人のことが相当気になる、MIEは、人生を語っているアウトローの話は聞きもせず、
MIE「ちょっと抜けてもいいですか?今」

そそくさに抜けて、スーザンアンディーの元に。
MIE「入れて」
スーザン「どうしよう。あっ・・・」
アンディー「代わりましょうか?」
MIE「ごめんね」
アンディー「本当気にしないで」

やっと、MIEスーザンが2人きりになれたとはいえ、会話する位置は、柱を隔ててしまう。MIEスーザンとの距離を示しているかのよう。

帰り道、アンディーと別れ、再びラブワゴンは、首都ブダペストを走る。アンディースーザンは3日で距離が縮まったのに、MIEスーザンの距離は、一向に縮まっていなかった。

次回予告、梅ちゃんに代わる新メンバーが合流。
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