あいのり 第303話
「特別編:あいのり学校 ケニア・スクールができるまで」
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今回は、本編は放送せず、かつてメンバーが訪問した場所が現在どのようになっているか、現状報告という形の特別編となりました。従いまして、今回は、相関図は内容自体、恋愛と関係ないので作成しておりません。

今回は、「あいのり感想ブログから。。。」は、お休みします。ご了承ください。

その、かつてメンバーが訪問した場所と言うのは、第243話で紹介したケニア、ナイロビのスラム街にある「ホーリーユニティ小学校」である。当時のメンバー(イッチーじゅん平裕くんヒデかよ瀬里葉おーせ)の第一印象が、
じゅん平「これ小学校?」
おーせ 「ボロボロじゃない?」
ヒデ「臭いが凄いな」
じゅん平「凄いよね」
ヒデ「何の臭いかと思った」

といったような惨状の小学校である。

この小学校に訪問した当時のメンバーが、帰国してもまだ、心に残っていること。それは、今現在、どのような状況になっているか。
ヒデ「離れてても気になりますね。今どうしているのかなあって」
かよ「元気かなぁ?とかあの後生活はよくなったのかなぁとか・・・」
おーせ「ウチらがこんな満腹でぐーすかいってる間にもあの子たちはすごい絶対ひもじい思いしてると思う・・・心配」

この学校では、子供たちのために、わずかな旅の資金を使って、600人分の食事を作った場所である。この子供のことが心配になるのも無理はない。

そこで、今回は、スタジオレギュラーの晴彦が現地の様子を見に行くため、ケニアのナイロビの空港に降り立った。ここから、あのスラム街までは、車でわずか20分。そして、晴彦は、
晴彦「お邪魔します。そうだ!そうだ!ここ!」

スラム街の学校に到着。今回、迎え入れてくれたのは、ボランティアで子供の世話をしている、早川千晶さん。ちなみに彼女は、第248話では、エチオピアでベニアムの姉探しで協力をした人である。実は、放送後、彼女を通じてあいのり募金を送り、2段ベッドと、鉄製の机と椅子を寄贈している。

しかし、このスラム街と学校、大変なことになっていた。スラム街の中を通る道路の建設が計画されており、このスラム街や学校もいつ撤去されるかわからない状況なのである。撤去となれば、学校はおろか、住む場所もない。

そこで、1人でも多くの子供たちを助けるためのプロジェクトが開始された。それは、ここケニアに2番目の「あいのり学校」を作ってしまおうと言うもの。
場所を検討した結果、このスラム街から、バスで9時間ほどのところにある、ミリティー二村に決定。計画の内容は、
 まずミリティーニ村にあいのり募金で学校を建てる。
 そして、ミリティーニ村の子供たちと一緒にスラムの子供たちもあいのり学校に通ってもらう。
 しかし、スラムからはバスで9時間も離れているので子供たちには村に移住してもらう。
 村も貧しいため最初は10人くらいでスタート。
 うまくいけば、人数を増やしていきたい。


そこで、スラム街の子供たちに、実際に移住に興味があるか聞いてみることに、すると、その中の1人に、太鼓を叩くのが好きな少年、トニーがいた。彼は、義理の父親に虐待をされていたが、働き手となるため、そのとき追い出された母親とともに家を出ることが出来なかった。1ヵ月後、義理の父親は、トニーを家から追い出したが、彼に行くあてはなかった。そんなとき、ストリートチルドレンとなっている妹の姿があった。
トニー「ママのところに行こう!ママを捜そう」

妹とともに、母親の生まれ故郷に行ったが、母親もそこで、物乞いとなってしまっていた。トニーは、
トニー「こいつのこと頼むね」

といい、学校で勉強をし、仕事に付き、いつかは母親と妹を迎えに行こうと決心した。
早川さんいわく、
早川さん「強くて優しい子ですよ。この子はすごく。優しいの」


翌朝、トニーを含めた11人が、スラム街を出発し、ミリティー二村へ。
バス車内では、トニーがさびしそうな顔をしていたが、晴彦とふざけあう間に笑顔が戻った。

また、今回、移住希望者の中に、エリックと言う子供がいた。彼は、今回の移住希望者の中で、唯一、家族がいる。自分が出て行っていなくなれば、1人分浮くので、楽になるのではと想い、移住を希望した。

そして、9時間後、バスは、ミリティー二村に到着した。村の子供たちが学校へと案内する。学校へは、ここから30分歩く。疲れた晴彦を見て、トニーは、
トニー「止まるともっと疲れるよ」

と言って気遣う。

そして、学校に到着。しかし、この学校も、屋根がある教室は1つ。教室は、すし詰め状態で、あふれてしまった生徒は、近くで青空教室。
ちょっと、せつなくなる晴彦
早川さん「ここみたいに貧しい村だと学校の状態がすごく悪い。この周りの環境は良いんですけどねすごく」
晴彦「そういう環境は良いんですけど、その教育をする・・・学ぶという環境がね。やっぱり子供がこんなに一生懸命勉強したい子たちばっかりなのに・・・」
早川さん「村の子供たちも」


そんなうちに、スラムの子供たちは、海のほうへと向かう。スラム街の子供にとって、初めての海にトニーエリックも含めてスラム街の子供たちは感激。

海から帰ると今度は、村人が、伝統の踊りでもてなす。
早川さん「あっ!トニーがとけ込んでる」
晴彦「あ〜楽しんでる楽しんでる」

トニーエリックは、ここで勉強をする気になれたのだろうか?
トニー“僕はずっと祈ってたんだ・・・勉強する場所を下さいって・・・だからこの村で暮らしたいです”

エリック「うん。この村に来たい」


翌日、いったん、スラム街に戻るため、村人とは、お別れをしなければならない。村人も、スラム街の子供も帰りたくない雰囲気。
村人「もう帰ってしまうの?私たちの子供も寂しくて泣いてるじゃない。今度きたときは一緒に仲良く暮らしましょうね」


スラムに戻ると、エリックが、家族に相談。
エリック「僕はこの家を出ていくよ。新しい学校で勉強したい」
母「そうなの・・・私はこの子に何もしてあげられない。だから引き止めることはできない。これからは、エリックのことを遠くから祈るしかない・・・祈るしかできない」

エリックは、ミリティー二村で勉強することを決めた。

4ヵ月後、ついにミリティー二村「あいのり学校」が完成。移住のために旅立つ子供たちを見送るスラム街の住人。
トニー「別れは・・・つらいよ。全部神様が決めたことなんだよ。エリックが貧しい家に生まれたことも僕のことも神様が決めた。だから今僕たちが新しい学校にいくことも・・・神様が決めてくれたんだよ・・・」
エリック「うん」
トニー「晴彦はこうやって笑わせてくれた・・・ワン!ツー!コチョコチョってね」
 晴彦との出会いはトニーたちの大切な思い出だった・・・。


ミリティー二村に到着したスラム街の子供たちは、早速、新しく出来た「あいのり学校」へ(片隅にはさりげなくフジテレビのプレートが)。子供たちは、みんな感激。そして、1週間後、「あいのり学校」開校の日、トニーエリックは、学校の制服で授業を受けていた。。。

今回は、感動の物語でした。


次回予告、本編に戻ります。スーザンMIEに陰りが。。。スーザンの悩みとは?
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