あいのり 第322話
「虚しかった・・・」
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夜、夕食時、ひさよんの姿はなく、手前に1つ、手がつけられていない皿が置かれている。
ヤンクミ「調子が悪いけん 今日は・・・うん」

ひさよんの状況をまったく知らないメンバーは、ヤンクミの言葉を信じて、すぐによくなるだろうと思い、6人で普通に食事をする。さらに、
タチ 「この街結構楽しめそうだ かなり」
植っき 「うん」
ヤンクミ「うん なんか壁もラブワゴン色だしさ」
総理・植っき 「おぉ〜」
タチ 「いい事気付いたね」
ヤンクミ「いい事あるよ きっと」

かなりのんきである。。。

翌日の夜、この日は、資金節約のため、メンバーは、自炊をすることに、あいのりしてから始めての自炊に、また、田上くんと一緒に出来ることに、ちゃきは、興奮ぎみ。
ちゃき「あぁーすごいやりたい」
田上くん「怖ぇ〜」
ちゃき「おぉ〜女の子みたいだ 女の子でしょ 完璧」
田上くん「こんなでかい妹だったらどうする?」
ちゃき「怒れないよね うふふ」


そして、ひさよん製のベーコンと「お米の入った特製のポトフ」ヤンクミ製の「広島風お好み焼き」が完成。早速、メンバーは、食べることに。
ヤンクミのお好み焼きは、大好評。メンバーは、本当に幸せそうな気分である。この幸せな気分のまま、歌が大好きなちゃきは、大塚愛「プラネタリウム」を歌いだす。
ちゃきの歌、意外にうまい。メンバーがその歌声に酔いしれている。ついには、田上くんは、泣いてしまった。なぜだろう。歌い終わった後、ちゃきは、田上くんの横ではじゃぐ。ひさよんにとっては、見てもいられない光景である。
その頃、ひさよんは、いままでの旅を振り返っていた。そして、
ひさよんの日記“本当は田上くんと2人で話す事だと思う。でも、これは和泉のため。もしかしたらちゃきのためでもあるかも知れない。メンバーに話そう。田上くんの秘密を”

この場は、混乱するかもしれないけど、話したほうがいいですね。話さないでいたら、ひさよんもつらいでしょうし、ちゃきにしてみれば、今知っておいたほうがショックは小さいでしょうし。

ひさよんは、話し出す。
ひさよん「じゃあちょっとあの・・・ちょっとひさよんからお話をしてもいいでしょうか?ちょっとね 長くなっちゃうんだけど。あいのりってさ やっぱさ みんなさ めっちゃさ純粋な気持ちじゃん。『真剣に恋愛したい』ってめっちゃ純粋な気持ちで、真剣に恋がしたいと思って・・・応募して・・・その真剣な気持ちであいのりに参加して・・・でもさ この中にさ 純粋にあいのりに参加してない人がいるのね。田上くん」
ひさよん「田上くんはさ 女の子みんなにさ みんなに気のある素振りしてさ うちらの純粋な気持ち踏みにじってさ けっこうワゴンの中とかで女の子3人にさ よくさ 肩によっかかって寝てたりとかしたじゃん あれってさ 見てる・・・例えば私が和泉やゴキにされてるの見たら めっちゃうらやましいと思うし めっちゃヤキモチ焼くし多分私がされてるのを見たら他の2人も同じ気持ちだったと思うし あとさスイスの牛小屋の二階に泊まった時あったじゃん ゴキと田上くんが横に並んで寝てたじゃない?田上くんからゴキに手を握ってきたって・・・」

さっきまでの空気が一変、重苦しい雰囲気に。さらに、ひさよんの話が終わらないうちに、、、
タチ 「もういいわ」
植っき 「俺も帰ろ」

男性メンバーは、部屋に戻ってしまった。田上くんは、
田上くん「お前なめんなよ ボケ!つまらん!ホンマつまらん!」

って言い放って部屋に帰る。もう、かなり追い詰められているようだ。彼女疑惑は、この時点でほぼ真実と考えて間違えないだろう。。。
しかし、ひさよんは、田上くんの秘密をメンバーに言うことが出来なかった。。。

ヤンクミは、男性メンバーの部屋を探して、入る。そして、最後まで、ひさよんの話を聞くように説得する。始めは、人の悪口なんてつまらんと聞く耳を持たなかったが、実際、ここで、ただの悪口と判断するのは、早すぎる。
ヤンクミ「じゃけ最後まで聞いてから物言えば?」

そのとき、ごそっと田上くんは、部屋を出ていく。逃げられもしないのに。。。

ヤンクミが、ひさよんのもとに戻り、ヤンクミは、ひさよんから、話の続きを聞きだす。
ひさよん「田上くんは日本に彼女がいます」

すると、ヤンクミは、
ヤンクミ「じゃけヤンクミ言ったんだって タチ とかに・・・最後まで聞いてもないくせにね 言うなって言ったんだって 言いなよ!それ」
ひさよん「だってさぁ・・・」
ヤンクミ「言って来なよ!」
ひさよん「こんなさぁ 私 雰囲気壊してさ・・・」
ヤンクミ「雰囲気壊しとる訳じゃないじゃん 間違っとる事してるのどっちなんじゃ 言っておいでよ!田上くん今からどっか行くよ多分(荷物を)まとめてどっか行きよるけどさ」

元暴走族は、普段は、世間から白い目で見られても、友情とかは、しっかりしてそうだもん。

ヤンクミの一言で、ひさよんは、田上くんを追いかける。
ひさよん「で 彼女の所に帰るんだ?」
田上くん「はぁ!?なに言ってんの?お前」
ひさよん「全部聞いた いつまでとぼけるの?」
田上くん「何がやねん!」
ひさよん「認めてさぁ キレイに終わらせた方がいいんじゃない?」

なおも逃げる、田上くん
ひさよん「だって逃げてるじゃん(彼女)いないならいないってさぁみんなの前ではっきり言えばいいじゃん」
田上くん「はぁ?」
ひさよん「いないって言ってるんでしょ?だったらいないって言えばいいじゃん」
田上くん「なんで?」
ひさよん「そしたら ひさリタイアして帰るよ」

さて、これで、もう言い逃れはできないぞ。田上くん

ホテルに、2人が戻ってくると、メンバーが集まっていた。ひさよんは、先ほどの話の続きをメンバーに話し出す。
ひさよん「田上くんは日本に彼女がいます。ワゴンに乗るのがめっちゃ辛くて 誰にも言えなくて でも ここまで悩んだのは本気で田上くんの事が好きだったから 本当に好きだったから それを聞いてめっちゃ疑った 信じたくないってほんとに思った。けど 思い当たる節が自分でもいくつもあって 私はもう何を信じていいかわかんなくなってしまって・・・」

すると、植っきは、
植っき 「俺 田上くんの話ば聞きたい」

ついに、言い逃れが出来なくなった、田上くんは、重い口を開いた。
田上くん「ひさよんの話は嘘ではない。オーディション受けた時は(彼女は)いなくて けど彼女ができたのね 元彼女が(よりを戻すことになって)別れようか 本当にあいのりに行くのか迷って でもそこは俺の本当悪い部分で(彼女がいても)どうにかなるだろうっていう気持ちであいのりに参加したのは確か それは認めます。・・・結局来て で それを隠して 最悪な事をしてて もしこの機会がなかったら今のメンバーにも嘘ついてたし 隠しててすいません」

田上くん、彼女疑惑という裏切り行為を認めることになった。そして、翌日、リタイアした。ひさよんは、
ひさよんの日記“私が望んでいた田上くんのリタイア。だけど、すごく虚しかった。”


ちなみに、ちゃきは、このことをどう思っただろうか?

あいのり #322
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