あいのり 第324話
「怨念」
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メンバーたちが向かっていたのは、国境。クロアチアの旅は、ここで終了。メンバーは、あいのり69カ国目、「ボスニア・ヘルツェゴビナ」へ。後にわかることであるが、この国では、かつてある悲劇が起きた国である。

ボスニア・ヘルツェゴビナに入国後、メンバーには元気が無い。クロアチアで起きた、田上くんの事件を引きずっているようである。発端を作ったひさよんもここまでわだかまりを残すとは思っていなかったようである。

その日の午後、昼食時、あの事件を起こす直前まで、田上くんといい具合にいっていた、ちゃきの様子がおかしい。あのときのことを思い出しているようである。
ちゃき「ちゃきの隣足りないって。ちゃきの隣 誰座るの?1人足りないよ・・・」
ちゃき“もしかしたら自分の中では(田上くんに対して)恋愛感情になってたのかもしれない。もっと相手を知りたいって思ってたから・・・”


その日の夕食、レストランに集まるメンバー。その席で、ひさよんが、
ひさよん「みんなに・・・今日みんなにケーキを作りました」

これには、メンバーのほとんどが大喜び。しかし、ちゃきだけは、違っていた。
ちゃき“あんな風にすごい明るく・・・なにもなかったかのように”
ひさよんの日記“ちゃきが私の目を見てくれない”

ひさよんちゃきをどうやら避けているようであった。

翌日、メンバーは、「モスタル」という街に到着。街に真ん中には、「モスタル橋」という橋が架かっており、ドライバーによると、「この橋から飛び込むと英雄になれる。」そうである。
そこで、何を血迷ったか、英雄志望のタチが橋からのダイブに名乗り出た。橋の高さは18メートル。果たして、生きて帰れるのか?
メンバーの心配をよそに、タチ、おしりから飛び込む。そして、しばらくして、川からタチの姿が見える。見事成功し、英雄の地位を手に入れた。
なんと、この一件が、地元の新聞に報道されたそうである。見出しは、『Japanac skocio sa Starog mosta 〜日本人がモスタル橋に名を残した〜』

翌日、新メンバーが合流する日、天気は、なんと雪。10分ほど走ると、
ちゃき「いた〜っ!」
ヤンクミ「どこ?」
ちゃき「いたーっ!橋の上!橋の上!」

黒髪の広島の男性新メンバーが。
横みー「こんにちは 広島県から来ました横溝将紀 22歳です。横みーって呼んでください。普段はすごいマイペースなんですけど恋愛になったらハイペースなんで よろしくお願いします」


新メンバー、横みーは、早速、ラブワゴンに乗り込む。メンバーの印象はいい。

翌日、総理ちゃきを呼び出す。今日も、ちゃきへのアピールである。
ちゃき「あいのり以外で本当に好きな番組なに?」
総理「やっぱスマスマかな」
ちゃき「あぁ そっか」
総理「僕 フジテレビ好きなんだよ」
ちゃき「本当?」
総理「うん」
ちゃき「ちゃきもズームインとか見るのがすごい嫌いで いつもめざましテレビ」
総理「うん 僕もめざましテレビ派だよ」
ちゃき「占いも めざましで」
総理「今日のわんことか見るよ」
ちゃき「そう〜!そう」
総理「絶対テレビ消す時は絶対8番で」
ちゃき「最終的に絶対8(チャンネル)になる」
総理「(テレビの電源を)8で切る?僕8で音量26で切る」
ちゃき「知らないよ 音量なんて 知らないよ〜」
総理「今 家帰って チェックされたら 8で26になってる」

ほかにも、政治・選挙の話題や、ポニーキャニオンの話題などで軽くうそを交えながら話し続ける。先日とレベルが変っていないトークであった。

翌日、メンバーがやってきたのは、「サラエボ」という街。1984年には、冬季オリンピックが開かれた場所である。オリンピックが行われたくらいであるから、町並みは、すばらしいものだと思いきや。
ちゃき「あれっ?うわぁ 崩れてるね 家が・・・」
総理「あれとかもう普通に崩れそうじゃん」

さらに、政府庁舎のビルを見るなり、
ヤンクミ「あれもじゃん あのビル あんな大きいのが・・・」

メンバーは、恐る恐る、ラブワゴンから降りてみる。
ヤンクミ「いっぱいありすぎてなにがなんかわからんくなってくる 残酷すぎる」
ケナンさん「この国では10年前まで戦争があったんだ。それは国と国とが戦う戦争じゃない。昨日まで仲良く暮らしていたご近所同士が互いに銃を向け合った、あまりに哀しすぎる戦争だったんだ」

これこそが、その後、取り上げられることになる、 「かつてのある悲劇」の前置きなのである。

その夜、夕食時、メンバーが盛り上がっている中、ちゃきだけが元気が無かった。
ちゃき“私はひさよんみたいに切り替えができないし。明るく振舞われてるのもきついっていうか・・・。笑ってるひさよんが、腹が立つ”
ちゃき“あの日がなければ よかったのにって。あの日がなかったら よかったのに・・・”
ちゃきの日記“ひさよんを信じられない 私には田上くんへの復しゅうにしか思えない”

そう思った、ちゃきが、ひさよんに一言、
ちゃき「ちゃきは・・・私はひさよんに話がある。だけど今は言わない。それはここの場で話すことではない。みんなにその私の気持ちを押しつけることもしたくないから。多分ひさよんもわかっているけれど、目を見て私はひさよんと話せていない。あとで話、聞いてもらっていい?」

それに対して、ひさよんは、
ひさよん「うん ありがとう。私も言おう言おうって思ってたから。話したい」

ひさよんの答えを聞いたちゃきは、
ちゃき“田上くんだけリタイアすることになって、どうして・・・(ひさよんも)リタイアすべきだと思うってことは言いたいです”


次週、いよいよ、ちゃきひさよんの女の怨念トークが始まることとなる。。。

あいのり #324
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