夜、ホテル内の食堂で
ちゃきが
ひさよんを待つ。好きになりかけていた
田上くんを突然引き離した
ひさよんが許せなかったので、
ちゃきのほうから、
ひさよんに話をしようと呼び出したのである。
まず、
ちゃきが話し始める。
ちゃき「まずは なぜこんなにちゃきがひさよんの目を見れなくなったかっていうと あの場でひさよんは その田上くんすごく大好きだからと言ったじゃない?みんなの前で あれは許せなかった」
なぜ、言おうと思ったのか聞き出すと、
ひさよんは、
「気づいていたら出ていた」と言う。
田上くんがいなくなった心境は複雑、でも、もう好きではないよう。
ひさよんが残っているならば、
田上くんが残ってもいいのではと、
ちゃきから指摘されると、
ひさよんは、謝ろうとするが、
ちゃきに止められる。
レストランの営業時間が過ぎていたので、続きは、部屋で行うことに。。。
部屋には、2人だけでなく、
ヤンクミもいる。
今度は、
ひさよんが
田上くんをリタイヤに追い込もうとしていたのかどうか
ちゃきは質問する。
ひさよん「やっぱ好きになった人だったから 無理矢理リタイヤとか強制リタイヤとかっていうんじゃなくて」
ひさよんは、無理矢理ではないと言うが、
ちゃき「こっちから見ればでも 無理矢理っぽかったよ」
ちゃきは、無理矢理だと思い込んでいる。
ちゃき「ひさよんのその 彼はこうだっていうその意見のせいで 彼の旅が終わってしまった。田上くんがいなくなってから ここに田上くんがいたならって思ってしまっててさ。いるはずなのにいないっていう寂しさはやっぱ ちゃき はあってさ」
また、
田上くんがリタイヤしていなくなっていることをいまだに信じようとしない。
次に、
ちゃきがいった質問は、
ちゃき「じゃあなんで その過去の想いをぶつけなきゃいけなかったの?」
ひさよんは、うまくまとめて言おうとするが、
ちゃきに、
「うまくまとめなくていいよ。」と言われる。
ひさよんは、
「田上くんが和泉やゴキにも手を出しているところを見て、誰が好きになっていたのか分からなかった。」と言う。すると、
ちゃきは、
ちゃき「田上くんはその3人を必ず誰かを好きになんなきゃいけなかったの?」
と言う。もちろん、そんなはずは無い。
ここで、耐えられなくなったのか、
ヤンクミがロビーへ退避。
そして、
ひさよんが言う。
ひさよん「これ本当に言ったら申し訳ないと思うんだけど ちゃきより私の方が田上くんの事を知ってるとまでは言わないよ。だけど 3カ国一緒に旅したからこそちゃきの知らない田上くんの部分もあり」
ちゃきに言っても、ちゃきは、納得しないし、理解も出来ないだろう。でも、
「田上くんの気持ちが分からなかったんじゃないの?」と指摘すると、ひさよんは、
ひさよん「わからなかったよ本当の気持ちは でも本当の気持ちなんて本人にしかわからないじゃん?」
ちゃきにしてみれば、それが理解できないのである。好きであるならば、
田上くんを信じてあげればいいのに、ほかの人から、彼氏がいると言われた瞬間、告発してリタイヤに追い込むことが。
ちゃき「大好きっていう気持ちはどこに行ってしまったの?許せない・・・許せないっていう気持ちで覆いかぶさってしまったんだよね?」
このことを言われると、
ひさよんは、
和泉や新メンバーのためと言う。しかし、
ちゃきは、余計なお世話、人の気持ちを考えていないと言う。
2人が納得しあうまでは、まだ時間がかかりそうである。。。
ボスニアヘルツェゴビナの首都、サラエボには、銃弾でぼこぼこにされた建物が廃墟となっていまだ存在する。これは、かつて、この場所で、ボスニア紛争が起こったから。ボスニアヘルツェゴビナには、イスラム教徒とクロアチア人、セルビア人がいるが、ソ連が崩壊後、ボスニアがユーゴスラビアから独立の道を歩もうとしていたとき、イスラム教徒とクロアチア人が賛成、セルビア人は反対した。セルビア人は、ほかの国と手を組み、1992年、ボスニア紛争が勃発したのである。
悲劇が起きたのは、サラエボだけではない。メンバーが次に訪れたのは、
「スレブレニッツァ」と言う村。なぜか、この村、男性の姿が無い。村の住人でドライバーの知人の
ハティージャさんに事情を聞くと、
植っき「なんでこの村は女性ばっかりしかいないんですか?」
ハティージャさん「この村の男たちはみんな処刑されたのよ」
この村では、
「スレブレニッツァの大虐殺」という、セルビア人による大虐殺が起きていた。男性は大人子供問わず、強制的にトラックに載せられ、銃殺。女性は、バスに乗せられ、その後、レイプされた上、強制的に妊娠、無理矢理セルビア人との子供を生まされたと言う。。。
いまでも、この村の住人は、セルビア人を許してはいない。。。
翌日、メンバーは、
「ブラトナッツ」。先ほどのイスラム教徒の村、
「スレブレニッツァ」から、10kmしか離れていないこの村は、大虐殺を行ったセルビア人が住む。
先ほどの大虐殺をセルビア人の立場から考えようと、
タチがセルビア人の家族に質問した。
タチ「僕たちはスレブレニッツァっていうところで セルビア人によって大量の・・・8,000人近いイスラム人が殺されたっていうことを聞いて なぜそんな悲惨なことが起きてしまったのか。もしなにか知っていたら教えてもらいたいんです」
すると、
お爺さん「確かにイスラム教徒を虐殺したのは許されることではない。だけど・・・戦争が始まってからこの村を含む何百の村が襲われてはイスラム教徒に皆殺しにされてきたんだ」
セルビア人にしてみれば、私たちも、イスラム教徒に虐殺されたと言う。そして、こう言った。
お母さん「戦争が始まった翌年のクリスマスの夜 イスラム教徒が突然・・・村を襲撃してきて 私の夫は殺されました。イスラム教徒に首を切られて持ち帰られました。村の人たちは女子供問わず皆殺しにされたのです。私はこの子を出産するため村を離れていて助かりました。スレブレニッツァの大虐殺は絶対に許されることではありません。でもセルビア人の犠牲だって大きかったんです。報道されている セルビア人だけ悪いというのはおかしいと思います」
では、子供たちには、この内戦のことをどう伝えていくのか。
お母さん「戦争でどういうことが行われたかは話していません。人を嫌わないこと 他民族を嫌わないことを教えています」
子供はどう考えているのか。
マルコくん「学校にはイスラム人の生徒がいます。普通の友達として遊んでるし彼は悪くないから 嫌ったことはありません」
この現実を聞いたメンバーは、
総理「今のままだったら無知によってまだ内戦は起こると思う。イスラム人のお母さんは実はイスラム人が(セルビア人を)襲撃してたとか そういう事実は全く知らずにセルビア人が悪いと思ってて。セルビア人の話聞いたらイスラム人にも悪いことあったんじゃんって。お互いがお互いにわかり合ってない状態で でも そういう事実を認め合って 感情も認め合って。それがだけどできれば 内戦はなくなっていくんじゃないかなって」
ボスニアに真の平和が訪れることを祈るばかりである。。。