あいのり 第329話
「ピュアボーイ」
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ひさよんと別れたメンバーは、あいのり70カ国目、「ポーランド共和国」に到着。ここでは、まず、男女各1名、計2名の新メンバーが合流する。

その1人、男性新メンバーが、実は、いままでにないキャラクターらしい。

それはさておき、新メンバー合流の日、ラブワゴン出発前に、男性メンバーが集まって何かをしている。
タチ「えー沖縄から来ました嘉手納ゆりです 22歳ゆりっぺって呼んでください お願いします」
タチ・植っき「フゥー!」
植っき「え・・・植っき・・・です」
横みー「あはははは」
植っき「よろしくお願いします」
タチ「お願いしまーす!」
タチ・植っき「フゥー!あはははは」

はたして、リハーサルはうまくいったのかな? そして、リハーサルのような女性新メンバーは現れるのか?

そして、女性新メンバー合流の時。タチは、経済的理由から、この国までが限界で、今回の新メンバーにかけていた。そのため、さきほど、気の入った(?)リハーサルをしていたのである。
タチ「名前はね『さゆりん』か『ゆりっぺ』 綺麗め系で24歳で絶対お姉たまだよ!これはドキドキ感高まって来たぞ〜!」


15分後、メンバーが、女性新メンバーを発見。タチの期待通り、綺麗め系お姉たまであった、なまえは違ったが。
じゅん子「初めまして京都から来ました松田淳子です えっと・・・『じゅん子』って呼んでください 素敵な恋をして えっと・・・ハッピーになって日本に帰りたいです よろしくお願いします」
メンバー「よろしくお願いしまーす!」

と、すがさず、じゅん子の荷物を持ったのは、もちろんタチ

実は、じゅん子、いままでに、世界十数カ国を一人旅した、大の旅好き。それを聞いたタチは、
タチの日記“じゅん子は正直びっくりする程ドンピシャでキター!!って感じ”
 熱血自由人最後の国ポーランド土壇場で恋の天使が舞い降りた!

タチは、じゅん子に賭けることにした。

そのころ、いままでにないキャラという男性新メンバーが、ラブワゴンの到着を待っていた。

その新メンバーのなまえは、三ちゃん
三ちゃんの応募動機は、深刻。「(人と話すことが不得意で)いままで女性と2人きりで話したことは無く、彼女と一緒にデートがしたい。」と言うもの。

三ちゃんのプロフィール、職業は、プリント基板設計会社の会社員、女性との出会いは少なそうな、地味な仕事。休日の過ごし方は、友達が居ないので、人には会わず、1人で過ごす。
三ちゃんが勤める会社社長いわく、「初めて、自分の世界から出て行こうとする気がした。告白まで3年はかかる。」とのこと。

三ちゃんは、合流前夜、当日、ラブワゴンに向けて掲げる、「あいのりボード」の作成をしていた。最初のアピール手段で、これで第一印象が決まるだけあって、いままでのメンバーは、個性的で派手なものを作成していたが、三ちゃんの場合、「あいのり(改行)三ちゃん(改行)おねがいします」の3行を黒で描いただけ。おそらく、今までのなかで一番シンプルだろう。ある意味、個性的である。

三ちゃんが最近女性と話したのは、半年前だそうだ。好きなタイプは、「気の長い人。」

翌朝、合流日、合流場所に向かう前、あいさつの練習をする。
三ちゃん「京都から来ました三宮浩司です 三ちゃんって呼んでください え〜と・・・」
スタッフ「大丈夫?」
三ちゃん「ん・・・あ・・・たぶん・・・はい」

かなり、自信なさげ。

合流ポイントに着いた三ちゃん、まもなくラブワゴンが来ると言うスタッフの言葉に、あいのりボードを上に掲げる。しかし、なんと、ここで、前代未聞の事態が起きる。ラブワゴンが気づかずに通過してしまったのである。このトラブルに、急いで三ちゃんは、スタッフとともに場所移動。ようやく、メンバーと合流することが出来た。

三ちゃん「・・・えぇ 京都から来ました三宮浩司です『三ちゃん』って呼んでください 素敵な恋がしたいと思ってます よろしくお願いします」
メンバー「よろしくお願いしまーす」

初めてのあいのりメンバーへの自己紹介。緊張はもちろんしていたし、簡単ではあったが、思ったよりすんなりとみんなの前で紹介できた。その後は、メンバーがフォローしたので、すんなりとラブワゴンの中へ。

ラブワゴンに入った三ちゃんは、早速、メンバーから質問攻めに合う。まず、「好きな芸能人は?」と言う質問には、「木村カエラ」と答え、メンバーにおしゃれな印象を。そして、「いままでに付き合った彼女の数は?」には、素直に、「ゼロです。」メンバーからは、ピュアという一言。当然、告白成功すれば、あいのりでのキスが、ファーストキスになる。

翌日、三ちゃんは、初めて女性と2人きりで話すことになる。そのお相手は、(予想通り)ヤンクミ
ヤンクミ「三ちゃんから何か話しかけられるのずっと待っとんじゃけど」
三ちゃん「う〜ん」
三ちゃん「ヤンクミの『ヤン』て何?」
ヤンクミ「あ!ヤンキーの『ヤン』!元ヤンだったん」
三ちゃん「ゴクッ」
ヤンクミ「中学生の時に暴走族しよって総長になったりとか」
三ちゃん「・・・」

その後、三ちゃんは、ピクリとも動けなくなった挙句、その日の午後、高熱のため寝込んだまま動けなくなってしまう。

三ちゃんが休んでる間、メンバーは、街の郊外へ。そこでは、タチとじゅん子が一緒になる。話題は、じゅん子の将来の夢。
じゅん子「ゲストハウスみたいな」
タチ「あぁ〜」
じゅん子「京都ゲストハウスとか 外人さんとかが安く泊まれるようなとことか」
タチ「おぉ〜やっぱそれは自分がこう世界を旅して」
じゅん子「う〜ん うんうん」
タチ「そういう いろいろ泊まったりしてきて」

そして、その日のタチの日記には、
タチ“じゅん子とだったら2人でいろんな所に行っていろんなものを見て楽しめる 一緒になった後の事を考えるとバラ色ですね本当に”
タチの日記“今 じゅん子は俺にとって太陽のような存在 おまえが好きだーっ!!”

タチのこの国を賭けた恋愛が始まった。

次回予告、メンバーは、ある悲劇の場所を訪問、「アンネの日記」などで、なじみの深いあの場所です。。。

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