前回、
くぅに、
「眼中に無い。」宣言をされてしまった、
モリケンであったが、
くぅが好きであると言う気持ちは変わらず、
モリケンは、ラブワゴンに向かった。
くぅに気持ちを伝えるために。しかし、
くぅは、どう考えても、現在のところ、
鉄平しかないわけで、
モリケンもそのことを知っていながらの玉砕告白である。
モリケンが告白場所として選んだのは、サモアの中でも、最も西側にある、
「ムリヌウ岬」。日付変更線の間近にあり、
「世界で最も最後に時を刻む場所」としても知られる。
この日は、あいにくの空模様。本来ならば見えるはずの
「世界で最後に沈む夕日」は、見られない。しかし、
モリケンは、気にせず、
くぅに伝えたい事を話し始めた。
すると、話し始めてすぐに、
モリケンは、
「歌を作った。」と言った。歌を使った告白(通称:歌告)は、今までに、何人もの人が試みて、成功者が誰もいない、
「呪われた告白方法」である。最近では、
tkが、
MIEにその方法で告白し、玉砕している。
しかし、そんな事も知らず、
モリケンは、1週間前から、告白で披露する歌を作っていた。なので、今更止める訳にもいかない。
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そして、本番。
モリケン作詞・作曲の
「くぅに捧げる歌」を歌い始めた。
♪〜 はるばる日本を出て やってきたこの人生の旅
希望も不安も共に抱き 出会った今までのリアルザイオン
出会い別れ続いて長旅 ださくても失敗してもいい
後悔だけは絶対したくない
伝えたい気持ちを歌にして 届けたい大切なあなたへ
その人の名前はくぅ 見つけ出した俺の運命の人
まだまだ知らないとこもある だけどいいとこいっぱい知っている
優しいとこ しっかり者 時々見せるかわいいところ
その心がきれいなとこ 俺が好きなのはくぅ
自信を持って言える 偽りなく 一緒に帰ろう くぅ
今の気持ちをすべてこの歌へ 〜♪
すべてを歌い終えた
モリケンは、緊張のあまり、手の震えが止まらなかった。
最後に、
「鉄平に負けるところはないとは言えないけど、くぅのことが好きだという気持ちは誰にも負けん。今なら自信を持って言える。」と言い、告白は終了。歌の告白を聞いた
くぅは、
「恥ずかしい。」と言っていた。
その夜、
くぅは、
スタッフ部屋で、
「幸せにしてくれると言う事が(モリケンの)歌から伝わってきて、嬉しかった。だからこそ迷います。今日は、鉄平ではなく、モリケンに対して考えて、明日、結論を出します。」と告白について語った。
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運命の朝、果たして、
くぅの答えは?
「台湾で出会った当時から、話していくうちに、モリケンの事が、優しい人なんだなと思うようになった。ツバルに入ったら、さらに、リーダーのような存在で、頼りになるなあと思った。しかし、いままで、年上の人とばかり付き合ってきたくぅにとって同年代のモリケンと付き合うのは、不安があった。」
ここで、一旦、話が止まったが、
モリケンに、
「全部言って。」と言われ、
くぅは、話を続ける。
「歌の告白を聞いて、嬉しいと思って、昨晩は寝ないでこの日のことばかり考え続けていた。」
そして、結論は、
「モリケンに賭けてみるというのも変だけど、一緒に2人で高めあっていくのもいいと思えるようになった。」そして、最後に、
「一緒に帰ろう。」の一言。予想外の展開に、
モリケン全く持ってびっくり。
「キス(するの)?」と言う場面もあった。ラブワゴンで見ていた、他のメンバーもびっくり。
そして、キスを交わす。お互い、
「恥ずかしかった。」
予想もしていなかった、40組目のカップル、
モリケン、
くぅ、おめでとう。
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モリケンと
くぅが別れた翌日の夜、
ポチの手に異変が起きていた。手の甲に湿疹のようなぶつぶつが出来ていたのである。病院に行って見ると、どうやら、海に入った際に、サンゴ礁に触れてしまったのが原因らしい。そのまま良くなるのかと思いきや、ぶつぶつは、段々とひどくなるばかり、食事などの日常生活にも支障が出るようになってしまった。
そして、残念ながら、次の国に向かう空港でメンバーに報告。そのままリタイアと言う事になってしまった。
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