この日、メンバーは、ドイツを南下した。その際に、高速道路を走ったが、この高速道路は、無料な上、制限速度が無い。
そんな高速道路を走っていると、1台のポルシェがラブワゴンの後ろをつけてきた。そして、ポルシェは、ラブワゴンを追い抜いていった。すると、
ドライバーは、
「少し遊んでみるか。」と言って、ポルシェを抜き返した。ポルシェは、追いかけてこないように見え、ラブワゴンが勝ったように見えたが、ポルシェのドライバーほうが火がついたようで、猛スピードでラブワゴンを抜いて、一瞬でいなくなってしまった。
その日の夕方、食事のとき、
カルボナーラは、ドイツ語で注文をした。
カルボナーラは、密かにドイツ語を勉強していて、基本的な会話はできるようになっていた。
リョウは、そんな
カルボナーラの姿を見ていた。
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翌日、ラブワゴンでは、大学の話で持ちきりになった。実は、メンバーの中で、大学在学中が3人、卒業生が2人いたため、話があった。しかし、大学に在学していない2人のうち1人、
カルボナーラは、この会話に苛立ちを憶えた。
「親に何百万の授業料を出してもらって、遊べるみたいな。」
実は、
カルボナーラは、2歳のときに親が離婚しており、母一人で育てられた。そのため、家計が厳しく、大学どころか、高校を2年で中退していた。
このことで、
カルボナーラは、メンバーから距離を置いてしまうことになる。
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翌日、昼食のレストランで、
カルボナーラと
リョウが、ドラゴンボールのキャラクター当て山手線ゲームで対決した。両者とも、あまりに手ごわく、勝負がつかず、見ていたメンバーは、飽きてしまった。
翌日、メンバーは、バスケットボールをする事にした。運動神経抜群の
クロに対して、
宮くんは、パスが取れず、転倒してしまうほどの運動音痴、当然、シュートも全く入らなかった。
バスケからの帰り道、
桃から、
宮くんに質問、
「初チューの場所は?」。しかし、
宮くんは、キスの経験が無かったため、答えられなかった。
宮くんいわく、
「普通の20歳とは、かけ離れている。趣味も特技もこれと言ったものは無い。」
その夜、メンバーは、トランプ大会を行う。負けた人は、罰ゲームとして、今までの人生の中で最も恥ずかしかった話をしなければならない。勝負の結果、負けたのは、
桃だった。
桃の最も恥ずかしかった話は、
「高校のとき、あまりにも胸が無く(俗に言う「まな板」で)、胸を大きくしたがゆえに、とあるマシーンを購入した。それが、胸を吸い取るようにして大きくするマシーンだった。」
メンバーは、そのマシーンに興味津々、
カルボナーラは、マシーンの名前を
桃に聞いてみた。すると、
桃は、
「ボンボンな〜る」と答えた。
この、
「ぼんぼんな〜る」、現在は残念ながら販売終了しているそうであるが、
スタッフは、極秘入手し、実際に試してみたそうである。
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翌日、ベルリンの中心部で、お墓のようなモニュメントを発見する。
ドライバーいわく、
「ユダヤ人虐殺の追悼碑だよ」。ナチス時代、政権をとったヒトラーは、強制収容所をさまざまな場所に建設、600万人のユダヤ人を虐殺した。モニュメントの傍らには、黒い看板があり、そこには、かつて強制収容所が存在した場所が記されていた。
強制収容所の歴史を忘れないようにするためのものであった。
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その夜、
カルボナーラは、
Remiではなく、
桃を誘った。
リョウは、もちろん、
Remiを誘った。
カルボナーラは、先日、メンバーの5人が、大学の話題で盛り上がったときから、
Remiに対して、違った見方をするようになっていた。高校中退の
カルボナーラにとって、社長令嬢の
Remiの存在は、劣等感そのものだった。
その日の夕方、メンバーは、買物を楽しむ事にした。
桃は、
宮くんと、
ダニーは、
クロと行く事になり、残ったのは、
カルボナーラ、
リョウ、
Remiの3人であった。始めは、残った3人で、会話しながら回っていたが、次第に、
カルボナーラの口数が少なくなっていった。立ち寄ったアイスクリーム屋では、
カルボナーラは、
「アイスいいや。」と言って、
リョウと
Remiを残して立ち去ってしまった。
そのとき、
リョウは、
「わざと(カルボナーラが)いなくなったのは、見え見え。「借り貸したよ。」と言った感じが気に入らない。」と思った。
しかし、
カルボナーラは、決して、借りを貸す為に立ち去ったのではなかった。
「Remiは、恋愛対象としては難しすぎる。お互い違いすぎる。」
カルボナーラは、
Remiをあきらめようとしていた。。。
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