ラブワゴンは、ベルリンを離れ、南へと進む。その途中、
ドライバーの友人のきゅうり畑へと立ち寄る。
ここでは、ピクルスに使うきゅうりの収穫が行われており、メンバーも手伝うことにした。
Remiをはさんで収穫するのは、
カルボナーラと
リョウの2人。
リョウは、
Remiと談笑しながら収穫するが、
カルボナーラは、2人に入れず、1人黙々と作業をしていた。
カルボナーラいわく、
「しんどかった。」
その夜、
カルボナーラは、
スタッフに現在の心境を打ち明けた。
「ドイツに来て、そんなに旅を楽しめない。Remiには、同じくらいの年の若い子(リョウ)が良いと勝手に思ってしまう。」カルボナーラは、リタイアを考えるほど弱気になっていた。
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翌日、メンバーは、公園に向かう。
カルボナーラは、自分の旅が楽しくなるように、精一杯の作り笑顔でほかのメンバーを公園の芝生で食べる昼食へと誘う。しかし、笑顔の中に見せる悲しげな表情に気づいたのは、
リョウであった。
「誰よりも悩んでいるのは分かるし、誰よりもがんばっていると思う。」
夕食は、資金節約のため、自炊することにした。今回は、
カルボナーラが、
「カルボナーラ」を作ることにした。さすがに、1人では作れないので、
クロの誘いで、
Remiが手伝うことになる。しかし、
Remiは、社長令嬢とあって、料理の経験はゼロだった。にんにくの皮をむくことになるが、時折、自分の手の皮もむきそうになる。
そんなことをしているうちに、
カルボナーラ製カルボナーラが完成する。そこで、メンバー全員で試食してみることにする。すると、メンバー全員が、
「おいしい。」と大好評であった。これにより、少し、自信を取り戻したのか、
カルボナーラには、笑顔が戻る。
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食事後、部屋で、
リョウと
カルボナーラが2人きりになる。まずは、大学の話、
リョウいわく、
「まじめな人もいるけど、自分みたいに全然な(遊んでいる)人もいる。」続いて、
カルボナーラの高校中退後の大工の話へ、
「午前8時から午後5時まで働いて日当4,000円」。そして、
カルボナーラの家庭の話へと進む。ここで、
リョウは、
カルボナーラの両親の離婚の話を聞くことになる。
その日の深夜、
リョウは、
スタッフに、
カルボナーラの話について、
「聞かなきゃよかったと思うし、聞いちゃうと情けがわく。知りたい部分もあったけど、聞いちゃうとだめ。」。
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この日、ラブワゴンがやってきたのは、古都
「ドレスデン」。まず、メンバーは、
「フラウエン教会」へ。第二次世界大戦では、破壊されたが、戦後、36万個の破片をもとに2005年に再建され、世界遺産に登録されている。
翌日、ラブワゴン内では、
クロの隣に
宮くんが座る。しかし、
宮くんは、話題が見つからず、どんどん
クロから遠ざかって行き、10分後には、後ろに逃げてしまった。
クロは、言葉にならない。
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翌日、ラブワゴン内では、
リョウと
Remiが2人になる。これも戦後復元されたと言う、
「ツヴィンガー宮殿」の前で会話したのは、終始、
カルボナーラのことであった。
その日の夕方、かつて、ライバル同士であった、
カルボナーラと
リョウが失恋の話で盛り上がっていた。ライバルとは思えない雰囲気であった。
カルボナーラも、
「あいつ(リョウ)が、理解してくれたり、理解しようとしてくれるのは、すごくうれしい。」
夕食後も2人は、共に歩き、会話を楽しむ。かつて、
「ライバル」という壁でふさがれていた2人は、お互い、
「ベルリンの壁が崩壊」したような感覚だった。
2人は、男性同士で恋をしているような感じで、
桃と
クロの2人が、
「(突然、変わってしまった2人に、気持ち悪い。)」と口を揃えていた。
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