あいのり 第398話
「誘惑」
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メンバーがやってきたのは、チェコの温泉街「カルロヴィ・ヴァリ」、日本の草津市と姉妹都市である。ここでの温泉は、体を温めるものではなく、口に含んで楽しむものであった。チェコの人々は、ちいさなマグカップを手に、温泉めぐりを楽しんでいる。

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翌日、ラブワゴンにて、シュテパーンが、クロにりんごをプレゼントする。この前のミサンガのお返しだと思ったハイテンションのクロは、そのまま、りんごを食べてしまった。
しかし、その後、ラブワゴンは、途中で止まってしまい、シュテパーンが、「チェコの旅は、ここで終わりです。」と、ここが国境であることを告げる。誰もがびっくりしたが、一番びっくりしたのは、クロであった。
クロは、突然、シュテパーンとの別れを受け入れなければならなかった。それは、シュテパーンに彼女がいるから。スタッフからの「大丈夫」の声かけに、クロは、「(シュテパーンに)彼女がいるから大丈夫です。先の旅をがんばります。」と、シュテパーンとの想いを打ち明けることもなく、心の奥にしまったまま、次の国へと行くことになった。
そして、あいのり84カ国目は、「スロバキア共和国」。スロバキアのドライバーは、彼女募集中。クロいわく、「(あまりにも、シュテパーンと雰囲気が違いすぎて、)光を失った感じ。」

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メンバーが最初にやってきたのは、首都「ブラチスラバ」。この日、聖二よっこが2人になる。なかなか会話にならない聖二が取り出したものは、「折り紙」。どうも、聖二が暇しているときに行っている趣味らしい。まず、出てきたのは、「花」、そして、「かぶと」、さらに、「金魚」「風車」「せみ」と全部で5個も出てきた。しかし、ただそれだけで、聖二は、何も会話せずに撤収する。一見すると、何がしたかったんだろうと思うが、よっこの反応はなぜか良く、「部屋で(折り紙を)折っている姿を想像したら、かわいいなと思った。」

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翌日、ラブワゴンの車内には、ハラペコのメンバーが、ここ何日も食べていない雰囲気であった。3日前、金庫番のダニーが、夕食に金をかけすぎて、大赤字を出していたのである。そのため、赤字を埋めるために、メンバー全員で断食せざるを得なかったのである。
そして、翌日、事件が起きる。久々にレストランに昼食をとりに行くと、宮くんの様子がおかしい。どうも、気分が悪くなったのではなく、男性メンバーと何かあったようだ。
それは、聖二が、折り紙をした日にさかのぼる。聖二がはさみを探していて、にどこにあるか聞いた。すると、「宮くんのかばんの中。」という返事が返ってきた。ここで、宮くんに一言言えばよかったのだが、こっそり、宮くんのかばんを開けて、はさみを探していた。すると、ダニーが、宮くんのかばんの中にチョコレートがあるのを見つけ、「チョコレートがあるよ。」と言ったその瞬間、3人でそのチョコレートを失敬してしまったのだと言う。しかも、そのチョコレートは、ブレーメンでドイツの思い出として買ったものであった。さらに、一緒に入っていた、わかめスープの粉を3人で分けて、粉のまま、やはり、失敬していたことも発覚した。
男性メンバー3人は、に散々、油を絞られた。
宮くんは、その間、外でひたすら、泣いていた。

食事後、3人は、宮くんの元に謝りに行った。宮くんが泣いていたのは、チョコレートやわかめスープが食べられたことではなく、風邪でダウンしたときにもらった、からのはがきが見られていないか不安であったからであった。それを見られていないことに安心した宮くんは、3人を許すことにした。

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スロバキアの旅は短く、今回で終わり。メンバーは、次の国へ行くため、一旦、日本に一時帰国した。しかし、ここで、残念なことが起きた。ダニーが、リタイアしたのである。視聴者に理由を明かさないままに。。。ただし、これだけは言えるらしい。リタイアの原因が、チョコレートやわかめスープとは、無関係であると言うことは。。。

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あいのり #398

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