ベナンを旅するラブワゴンが、この日やってきたのは、
「ナティティング」と言う町、車内では、
クロと
こーすけが隣同士になり、目薬を差したり、お互い会話をしたりして、楽しそうな雰囲気であった。反面、
桃は、浮かない顔をしていた。
その後、公園でも、
クロと
こーすけが2人になる。
こーすけが
クロのことを
「まっすぐで、一生懸命物事を考えて、しゃべりやすくてよい子。」と言うと、
クロは、うれし涙を流していた。
一方、
桃は、まだ浮かない顔をしていて、
海と2人になった。しかし、
桃は、うわの空で会話になっていなかった。
その時、
宮くんが、
海と会話をしたく、近くを通るが、大事な話をしているとのことで、5分後にもう一度、
海のもとに来ることにした。
(2分ほど過ぎたが、)5分後、
宮くんは、
海に言って、
桃から離れてもらって、
宮くんは、
桃と2人きりになった。
宮くんは、
桃が浮かない顔をしているので、聞いてみると、
「(こーすけと仲良くしている)クロがいなくなったらと考えると、(クロの)代わりはいない。」と、もし、このまま、
クロと
こーすけが帰国したら、
桃自身に、心の支えが無くなってしまうような気がしていた。
その夜、
スタッフ部屋に、
宮くんの姿があった。
宮くんは、
「桃は、クロが(こーすけと帰国して)いなくなったら、(心の支えを無くし、)本当にリタイアするかもしれない。」と言って、泣きだした。
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翌日、
宮くんは、
クロと2人になっていた。
宮くんは、
クロに髪の毛を切ってもらっていた。
クロは、
宮くんに、最近、
桃とどんな話をしているか聞いた。すると、
宮くんは、
「クロの話が多いよ。」と言って、さらに、
「クロが(こーすけと帰国して、)消えてしまうのが怖い。」とも言った。
クロは、自分がリタイアをすると思われていると感じたのかもしれないが、
「消えることはありえない。」と言った。
しばらくすると、今までよりも、より、女の子っぽい、かわいい感じの髪型になった。
クロは、
「明日からも頑張ろうね。」と言った。
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それで、火がついた
宮くんは、その足で、ラブワゴンに向かった。
ドライバーから、
桃に告白するためのチケットをもらう。
宮くんは、人生初の告白に向かう。
夜、古い教会で、
宮くんは、
桃を待っていた。
宮くんは、告白で何を言おうか悩んでいた。すると、
桃がやってきた。
そして、
宮くんの人生初の告白が始まるが、緊張のあまり、声が出ない。
桃が、
「もう少し、大きな声でしゃべってよ。」と言うと、
宮くんは、がんばって、少し大きな声で、
「これからも俺のそばにいてほしいと思う。桃のことが大好きです。」と言った。そして、
「中途半端だけど、告白しました。ごめんなさい。」と、うまくないと思った告白を謝った。しかし、
桃は、決して、そんな風には感じておらず、むしろ、
「何で謝るの?」と言った。
告白の最後に、
宮くんは、
桃に手紙を渡して、その場を立ち去った。
<宮くんの手紙>
5か月すっと一緒だった桃、今でも奇跡だよなと思う。
今まで、いろんな面で、桃は、支えてくれた。
『好き』って気持ち教えてくれた。
それなのに、俺・・・桃に何もしてあげれなかった。
桃が泣いている時も、ただ、横にいる事しかできなかった。
ごめんね・・・今度は・・・俺が桃を支えるよ。
絶対に、くずれない強い支えになる。
だから、お願い、ずっと俺のそばにいてほしい。
溢れる位、桃のことが大好きです。俺と逢ってくれて心から感謝します。
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