宮くん告白後、そのことが
スタッフによってほかのメンバーに伝えられた。
クロは、信じられない様子で
「うーそーでしょ!?」と言っていた。
そのころ、
宮くんは、
スタッフに、現在の心境を言っていた。
「自信は、ないですね。混乱して、何言っているか分からなくて。」一方、
桃は、
「びっくりしました。ここまで宮くんの気持ちがあったとは思わなかった。」と言う。
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運命の朝、これで、最悪、今まで旅をしてきた親友2人と別れることになる、
クロは、複雑な思いで見ていた。
宮くんが待っていると、しばらくして、
桃がやってきた。
桃の答えは?
「宮くんとは、5カ国旅をしてきて、ドイツで出会った時は、おとなしくて弟のような存在であった。でも、ずっと、宮くんに支えられてきた。ある時期、(自分が、)あいのりメンバーの一員でいいのか? (自分は、)必要のない存在なのか? を考えてて、すごい慰めてくれる宮くんを見て、宮くんは、とても頼もしい男性に見えてきた。「好きって何?」って宮くん、よく聞いていたけど、昨日、宮くんが全力で伝えてくれて、すごい嬉しかった。でも、(自分は、)あいのりに出るのが夢で、中途半端では帰れない。宮くんのことは、好きになれなかったので一緒に日本に帰ることはできません。」と、もう少し、旅を続けることを選択した。
メンバーと別れた
宮くんは、最後に、今の心境を、
スタッフにこう言った。
「満足です。言いたい事が言えたし、俺のために泣いてくれたし、それだけで充分です。桃には、本当にいい恋をして帰ってもらいたいですね。」こうして、
宮くんの旅は終了した。
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宮くんと別れたラブワゴン車内では、
桃と
クロが号泣していた。目を腫らし過ぎて目に冷却シートを着ける
桃を見て、
こーすけは、
「ひどすぎ。」と言う。
その時、テンションが落ちているメンバーがいた、
シュレックである。彼は、先ほど、
宮くんとの別れ際、握手をすることができなかった。
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その日の午後、
クロが一人、ホテルのレストランで待っていた。
宮くんの告白で勇気をもらった
クロは、自分も、
こーすけのために何かをしなければと思っていた。
少しして、
こーすけがやってきた。
クロは、
こーすけに
「見せたいものがある。」と言って、目をつぶってもらった。
こーすけが目を開けると、
こーすけの目の前には、
クロが作った肉じゃががあった。
こーすけの好物が肉じゃがであることを聞いていた
クロが、
こーすけに内緒で、ホテルの厨房を失敬し作っていた。
こーすけには、大好評。
クロは、
こーすけに、ただ肉じゃがを食べてもらうために呼び出していたので、その後は、適当に話をして終了。
クロは、
こーすけに
「また明日。」と言って、後にした。
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クロが部屋に戻ると、すぐに、自分の荷物の整理を始めた。そばにいた
桃は、はじめ、
クロの行動を理解できなかったが、それが、
こーすけへの告白を予告するものであることはすぐに気がついた。
クロは、向かう前に、
桃と
よっこに、
「私は、適当な人間だから、いつも自分勝手に動いていた。でも2人は、すごい優しくしてくれて、よっこは、いろいろと教えてくれて、桃は、すごいかわいくて、いつも優しくて。(こーすけの事は、)10分で大好きになって今でもその気持ちは変わっていない。今から告白に行ってくる。私も頑張ってくるから。」と言ってラブワゴンに向かった。
桃は、
「みんないなくなっちゃった・・・。」と泣き崩れ、
宮くんとの別れで腫らした目を、ますます腫らすことになってしまった。
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