あいのり 第411話
「幸せ行きのチケット」
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静かな滝のそばで、クロは、鏡で自分の顔を確かめながら、こーすけを待つ。この滝は、「コータの滝」と呼ばれ、ベナンでは、男女が愛を語り合う場所として有名らしい。しばらくすると、こーすけがやってきた。

クロは、「大事な話をするね。」と、こーすけに告げる。こーすけは、「うん。」と言って、クロに耳を傾けた。そして、クロは、言った。「こーすけのことがすっごい好き。また、こーすけに肉じゃがを作りたい。だから、一緒に日本に帰って欲しいです。これね、幸せ行きのチケットなの。」クロは、ストレートに伝えたいことだけを告げて、帰って行った。

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その後、クロは、スタッフのもとへ、スタッフに、「私、(告白の時間、)短かったですね。」と言った。スタッフは、ストレートに、「短かった。」と言う。クロは、こーすけにきちんと想いが伝えられてないかもしてないと不安になった。

そのころ、こーすけは、一生懸命、告白してくれた、クロに驚いていた。と、その時、背後から、クロが、「(さっきは、)すごく短くなってしまって、大好きなのは、こーすけだけ、ずっと一緒にいたいです。」と付け加えるように大声でこーすけに向け、叫んだ。

クロは、気が動転していた。足もとに気づかず、気がつくと、自分の履いていたサンダルのひもが取れていた。

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告白を終えたクロは、スタッフに、「今の告白の満足度」を聞かれた。クロは、「3%、消費税(の税率)と同じくらい。」と答えた。(実際の税率は5%。)

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運命の朝、早朝の聖堂の外で、クロは、こーすけを待っていた。すると、こーすけがやってきた。
こーすけの返事は?
「ガーナの時に合流した時に、黒い女の子がにこにこしながら走ってきたのが印象的で、2日目にけがをしたときに砂だらけの顔をクロが洗ってくれたのがすごくうれしくて、クロとは、何をやっていても楽しいし、気を遣わなくても話せるし、けんかもできるようになって、気がついたらクロの目を追ってて、何事もまっすぐでいっぱい食べて、泣いて、笑って、バカしているクロが好きになっていた。」さらに、「クロと付き合ったら、すごい楽しいし、幸せになるのは分かる。」と言った。ここまでは、良かったのであるが、こーすけは、続けて、こう言った。
「だけど、今まで、日本で中途半端なことばかりしていたから、あいのりの旅で中途半端な自分を変えたいと強く思っていて、その意志は、最後まで貫きたいし、クロは、(あくまで、)今まで出会った中で一番、大切だと思う人間、だからこそ、一緒に帰れないと思った。」
こーすけは、自分の意志を貫き通すため、自分の目標達成のため、クロに幸せ行きのチケットを返すことにした。

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メンバーと別れた後、クロは、「(自分が、)バカだった。」と、こーすけに、好きと思わされていた自分を責めた。
自身のあいのり出演前に、ほかの人の告白を見たとき、振られても、すがっている場面を何度も見ていた。クロも、こーすけにすがりたかったが、こーすけは、すがらせることも許さなかった。
クロは、こーすけが、(自分以上の人を)見つけられず、後悔すればいいと思った。
最後に、クロは、思った。「自分のどこがいけなかったんだろう。」と。

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次週のあいのりで「クロは、なぜ、振られたのか?」と言うことで、こーすけクロの旅を振り返り、検証することとなった。

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あいのり #411

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