あいのり 第247話
「アフリカを旅して…」
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あいのり #247

エチオピアの大地を走る、ラブワゴン。すると、
フィケール「あそこに、新メンバーがいるよ」
すでにソルトが入って、7人となっているはずなのに新メンバーが。
どういうこと?メンバーが新メンバーのもとに歩み寄ると、
新メンバー「上から失礼しまーす。神奈川県から参りました、本宮勇人です。32歳です。」
メンバー「32歳?」
新メンバー「近々開業予定の歯医者をやっておりますんで、そのままズバリ歯医者って呼んでください。いいっすか」
ヒデかよに告白をし、一緒に日本に帰ると思っていたスタッフが、 男性新メンバーを1人手配しており、入国手続きも済ませてしまったがため、 もはや後戻りできず、8人目の新メンバーとなったのでした。
これにより、男性5人、女性3人で旅を行うことになってしまった「あいのり」、 もし今後、男性が1人抜けた場合は、次に男性新メンバーを入れなければいいのですが、 女性が1人抜けた場合はどうなるでしょうか、 その場合は、8人になってしまうが、女性新メンバーを入れるのでしょうか? つり合いが取れないけど男性5人、女性2人で旅をするのでしょうか。。。
歯医者に関しては、あまりパッとしない。今のところ興味なし。32歳にしてはふけ顔。

歯医者が入ってために、ラブワゴン内の椅子が足りなくなってしまい、急遽、近くの町工場で椅子を増設した日の午後、 裕くんソルトが一緒に、そこで言われた一言、
ソルト「は〜、正直に話すけど・・・」
裕くん「はい」
ソルト「結構やっぱりへたれに見える。面白くない。」
どこかのblogにソルトおーせがけんかしてもらいたいと記述がありましたが、 実際やらせてみたらおもしろいかも。見てみたい。

ラブワゴン車内では、歯医者と、瀬里葉が隣同士に。
歯医者「野球とか見ないもんね」
瀬里葉「野球あれ、プロ野球より甲子園の方が好き」
いまの瞬間、歯医者と、瀬里葉の目が合う。
歯医者「あー星が見えるもんね。あーいやいや、高校野球が好きって事?」 瀬里葉「うん」
さらに、今度は、歯医者のちょっとした自慢話(?)。
歯医者「俺ね、吉川ひなの担当医だったの」
メンバー「え〜〜」
歯医者「言っていいのかわかんないけど、歯はね綺麗だったよ。吉川ひなのなんかは・・・」
そのときも、歯医者瀬里葉と目が合う。
歯医者“瀬里葉ちゃんは・・・目が合って、目が合ってとまるんですよ、あの子。なんかこう、流すんじゃなくて、で、ニコって笑うと、ニコって返してくれるし、別に大きい訳じゃないですけど、なんか、すごくこう澄んでるっていうんですか?いやあ、実はこう、目がすごくかわいいなぁって気付きましたね”

ラブワゴンは、首都「アジスアベバ」へ。そこのレストランで食べた食事が口に合わず、メンバー残してしまう。それを見かねた、ドライバーが、とあるところへ連れて行く。
つれられたところは、孤児院。そこの副校長をしていると言う、アベベック・ゴベナさんが、孤児院を案内する。そこでは、病気や事故で身寄りをなくしたり親に捨てられた200人の孤児たちが生活している。
アベベック・ゴベナ「親達も仕方ないんです。貧しすぎてろくに食べられないからお母さんはお乳も出ないの。一緒にいてもゆっくり我が子の死を待つだけなの」

その後、アベベック・ゴベナさんは、メンバーを呼び出す。どうしても話したいことがあるらしい。
アベベック・ゴベナ「なぜこれほどの飢餓が起こると思いますか?」
歯医者「伝染病か何かが広まって、農作物を作るような人達が亡くなって飢餓になってったんじゃないかなと・・・」
瀬里葉「内戦みたいなかたちに、争いがあって作物を育てるような状況になかったんじゃないかなって」
じゅん平「避妊の仕方とか知らなかったりして、子供が一杯になっちゃったりとか、知識がないからそういうのでどんどん、人口が増えちゃったりとかそういうのかもしれない」
しかし、
アベベック・ゴベナ「確かにアフリカでは貧しい環境にも関わらず、5人10人の子供がいる家は珍しくはありません。でも飢餓の本当の原因はもっと別のところにあるんです」
それは、貧しいから、子供を労働力として働かせなければならないため。さらに、
アベベック・ゴベナ「飢餓を作った張本人はあなた達日本人を含めた先進国の人達なのです。1960年代、アフリカでは今ほど飢えている人はいませんでした。人々は、昔ながらの伝統的な農業のやり方でトウモロコシや豆など自分の村で食べるだけの食料を作り、自給自足の生活をしていました。お金はなかったけれど、飢餓で死んでいく人は、今よりずっと少なかったのです。ところが、1970年代、農業の仕組みが大きく変わってしまったのです。『緑の革命』で私たちは先進国に騙されたのです」
アベベック・ゴベナ「私たちアフリカの国々は(自国の食料を作る代わりに)先進国の嗜好品を作らされたのです」
日本人などの先進国の人が嗜好品に囲まれた優雅なくらしをしている裏で、アフリカの人は、貧乏、食糧不足に悩んでいる。これを聞いたメンバーは、
イッチー「すごい色んな意味でショック」
歯医者「要は植民地化してるのと似てるもんがあるよね」
じゅん平「日本輸入をやめたら生きていけないんだよね」

この話に、ほとんどのメンバーがショックを受けたのだが、1人、
ソルト「正直に話すけど、私、綺麗事が私ホンマに嫌いで、だから妙に正当ぶってる人間がムカつくって言うか、簡単には自分は変われへんと思う」
それもそうだとは思うが、
じゅん平「え、全然変わんなかった?あれで?せっかく来てさ、接してさ、学んでんだからさ。それは努力すればいいんちゃうんかな」
ソルト「努力はつづくんかな」
じゅん平「だから、初めから諦めないで本当ちょっとの事でもいいから考えればいいと思うんだ」
ソルト「やけど自分の国が豊か過ぎて豊かに育ってきたから。はっきり言って、日本に帰っても、生活や自分は変わらんと思うから」
じゅん平「でも、そりゃあ、俺だって日本人的考え方持ってるから、絶対日本人的な生活が好きなんだよ、正直ね。いや、おれはそれ全部否定するのは間違ってると思う。」

今回紹介していた、アフリカの現状は、日本にとってもまったく関係がないわけではない。
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