あいのり 第254話
「孤独な涙」
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ラブワゴンでの移動中、ソルトは、決まって同じ席に着席していた。右側の席である。本人いわく、そこが一番落ち着くらしい。しかし、表情は険しい。

この日、ラブワゴンは8時間の大移動。夜、移動中、やっと見つけたホテルは格安であったがひどいものであった。 まず、フロント以外の場所は、電気なし。なので、誰の部屋かわからないことがある。 トイレにはごっきーが20匹以上。トイレの外でう○こをすることに。

ひどいホテルに泊まった翌日、昼食後、メンバーの間でブームになっている、「だるまさんがころんだ」を行うことに。程なくして、りこが思いっきり転倒。背中を強打。しかし、こけ方もその後のリアクションもとてもかわいい。

翌日、いつもソルトが座る場所におーせが着席。その手前に、じゅん平りこが隣同士で着席。
おーせじゅん平の行動を見ていられないのか、うちわあおぎ始める。そのうち、(怖くなったのか)男性メンバー全員でおーせに向かってあおぎはじめる。
おーせは、「機嫌が悪いわけじゃないから」大うそをつく。

翌日の夕方、ホテルに戻ったじゅん平は、夜空を見に、おーせの目の前で、りこを誘う。仕方がなく、おーせヒデと一緒に夜空を眺める。

おーせ「流れ星」
ヒデ「最近楽しくない?旅」
おーせ「楽しいよ」
ヒデ「ウソつけ」
おーせ「いいよ。そうやってウソだと思うんだったら思ってればいいじゃん。」
ヒデ「あの〜おーせはね、きっとあれだよ。だから真っ直ぐにさ、何かさ。(強がって)好きじゃないとか言いそうじゃない。何か言うタイプじゃん。」
おーせ「でもあの人の事好きなのかなとか思って分かんないって迷いがあるのは好きじゃねーさ」
ヒデ「ああそう?ひねくれてる」
おーせ「えーそんなことないよ」
ヒデ「そんなことあるんだよ。じゃあ何故目にいつもの力がない?君は何か言葉を言う時目に力がある。しかし今は不安でいっぱいだ」
ヒデは、おーせの様子が最近違うのを察知していた。

ある日、ラブワゴンで移動中、ソルトは、いつもの右側の席ではなく、左側の席になってしまった。隣には、裕くん裕くんソルトが会話がないのと対照的に、後ろの袋ローたちは盛り上がっている。すると、突然、ソルトに異変が起きる。 ソルトは、人間関係が築けないことにいらだちを感じていた。

ソルトが決まって右側の席に座るのには、理由があった。

ディレクター「耳ってさ、いつから?」
ソルト「生まれ・・・」
ディレクター「生まれた時から?」
ソルト「はいそうです」
ディレクター「右耳が?」
ソルト「あっこっちが聞こえない」
生まれつき、右耳が聞こえないのである。そのことで、学生時代、友達に何度も聞き返すことがあり、人としゃべることがいやになったことがあるという。また、そのうち、左耳も聞こえなくなるのではという不安もあるそうだ。

翌々日、ソルトを追い詰めてしまった責任を感じたヒデは、ソルトを連れ出した。そこで、ヒデは、自作のポエムをプレゼントした。

翌々日、メンバーは、教会を訪れた。見つけたのは、年季の入った木琴。それをおーせが弾く。おーせは、実は教会の娘、静岡の教会で賛美歌を子守唄代わりに育てられたという。現在は地元の託児所で子供たちの世話をしているという。

その後、久々に、じゅん平おーせが2人きりになったが、おーせが自分が落ちている原因がじゅん平にあることをじゅん平には知らせたくなかった。。。

(特記事項)

じゅん平は、りこに片思い。おーせには気が向いていない(いい友達)と思われる。
おーせは、じゅん平が振り向かないのでかなりいらいらなのではあるが、なんとかなるでしょう。(じゅん平と結ばれるとは言っていない。)
ソルトは、生まれつきの病気のため、ほかの仲間と距離を置いた状態になっている。
このまま放置するとますます人と話しにくくなって最悪帰国になりかねないので、仲間のサポートが必要か?
そのためには、過去に隼人が自分がバツイチであることを打ち明けたように、病気のことは打ち明けるべきなのか?
りこは、じゅん平と気が合うようには見えるが、現段階では、彼のことが好きかどうかはわからない。

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