あいのり 第257話
「今夜だけ泣かせて」
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じゅん平りこが告白したのにショックを受けたのは、おーせだけではなかった。それ以上にショックを受けていたのは、裕くん。こんなに早く告白があるとは思わず、ただ、泣き続けてしまった。

その夜、5人で夕食。突然の告白に、メンバーは、寂しさを隠せない。
夕食後、ヒデが向かった先は、おーせの部屋。強がってショックを受けているのを隠しているおーせヒデは一言。

ヒデ「後悔するぞ。じゅん平知らないよ。きっと。おーせの本当の気持ちはさ。いいの?もう会えないよ」
ヒデ「お前俺に言った言葉少なからずちょっとでも忘れてるぞ。俺がかよを好きだった時、素直じゃなくて落ち込んでた時お前メッチャ助けてくれたやん。おーせに俺みたいな思いさせたくないのね。俺は言えんくてありがとうとかそういうの何も言えんまま本当ただ泣いてたの。それでそのままバイバイして。だから絶対喋った方がいいと思う。っていうか会え。じゅん平に会え!ええやん。別に何も言わんくてもいいやん。じゅん平喜ぶよ。重荷になんて絶対ならないから。重荷になるんだったら最初からお前の近くにいないでしょじゅん平は。じゅん平だってお前といるのが楽しかったんだよ。おーせにはねいらないプライドがあるよ。全部捨てないとね。」

ヒデが帰った後、おーせは、じゅん平が泊まっているホテルに向かう。そこで、おーせは、じゅん平にお別れの言葉を言う。

おーせ「気づくよ。毎日見てますから。明日で最後だね。ちゃんとお礼を言いに来たの。明日、明日からもうじゅん平はワゴンに絶対乗らないじゃん。いっつも本当にじゅん平の背中を見て歩いてたからおーせは。明日から誰の背中を見て歩けばいいんだろうとかすげぇ思う。すごい不安。でも何かしっかりしないとね。すげぇ楽しかった。三カ国だったけど。」
すると、じゅん平は、
じゅん平「俺もすげぇ楽しかった。俺はねお前はねいろんなものになったね。すげぇホンマに親友みたいに色々喋れた時もあったし何か妹みたいに思って守ってやんなきゃなとか面倒みてやんなきゃなとか思った時もあったし俺の悪い所とか言ってくれる時はすげぇ姉ちゃんみたいになったし。女性として見た時もあったし。うん。色んなお前がいた。」
と言い、最後に、おーせに、励ましの言葉を言う。
じゅん平「自分にもっと自信持って。おーせのままのおーせで旅続けて。幸せになってな」
そして、おーせは、じゅん平の元を去る。

運命の朝、じゅん平の元に、りこがやってくる。りこの出した答えは?

りこ「じゅん平って本当に皆に優しいじゃない。すごい優しいなってずっと思ってたのね。でも何か私から見てじゅん平ってじゅん平を見るんじゃなくて、おーせとじゅん平を見ちゃってたのね。だから二人が羨ましくて。やっぱりちゃんと自分から本当に好きって思える人が見つかるまで旅続けてみようと思うのね。でもすごいじゅん平に出会えて良かった。ありがとう」
まあ、予想通りの展開。ここでハイOK!だと面白みに欠ける。りこは本当にじゅん平でよかったの?的な結末になってしまう。
最後、別れの時の、おーせの今までにない笑顔が印象的。

じゅん平と別れたラブワゴンが向かったのは、空港。カメルーンの旅は、ここで終了。次の目的地に向かう。
続いて、あいのり55カ国目は、「チュニジア共和国」

チュニジアに到着するや否や、男性新メンバーが合流する。かっこいい、さわやか系の新メンバーである。なまえは、コージ
新メンバー合流の夜、歓迎会が行われる。

歓迎会の帰り道、袋ローがまた、とんでもないことを行う。酔った勢いで、りこを振り回したのである。突然、振り回されたりこは、泣いてしまった。(というより、泣かない女の子はいないでしょう。)
その後、それを見かねた裕くんが、袋ローを呼び出す。勇気を振り絞って、袋ローに言う。

裕くん「俺本当りこの泣く顔見たくないんだ。だからもう・・・そういう事はやめて欲しい本当に」
袋ローは、もうやらないと約束してくれた。

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