あいのり 第269話
「涙がキラリ☆」
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オマーンを旅するラブワゴン、この日は男性新メンバーが合流する。今回の合流は、ミカリンがとっても楽しみにしていたようで、絶えず、身を乗り出している。当然、自身が後ろで半ケツを披露しているなんて微塵も気づいていないだろう。。。
5分ほど走ると、男性新メンバーを発見。なまえは、スーザン。ダンボールがとっても芸術的な彼は、芸術家を目指すため、芸大を卒業し、創作活動を行う25歳。

その夜、メンバーは、タカノスーザンの歓迎会をレストランで行う。イスラム教国であるオマーンでは、通常、酒の販売は行われておらず飲むことは出来ないが、外国人向けには一部のホテルでは販売している。
なので、メンバーは、お酒で乾杯。5回連続無理女のタカノは、ワインを丸々注いでゴクゴク飲み干す。すっかり、できてしまったタカノは、かつて好きであった男性のことを話し始めた。

タカノ「超好きだった人がいて、3ヵ月間ぐらい、頑張って溜めて溜めて溜めて超泣きながら、ホントに好きって言ったら『俺、オマエ興味ないから、ハハハ』とか言って突き飛ばされて2秒で振られて・・・本当の話。しかも、クリームシチューの有田にガン似だったんだ」
そして、いきなり、泣き始めた。。。
でも、泣いていたのは、タカノだけではなかった。8ヶ国突入のヒデも同様であった。

歓迎会の後、ヒデおまみが一緒になる。おまみが歓迎会のとき泣いていたヒデを気にしていた。おまみは、練習していた、スピッツ「ロビンソン」を演奏した。しかし、途中で間違えてしまった。でも、これで、ヒデにちょっぴり笑顔が戻ったようだ。
その頃、女性メンバーの部屋では、2次会をやろうという話しで持ちきりだった。

朝、この日は、首都「マスカット」に向かう。おまみヒデは緊張気味。
途中、メンバーは、公園に立ち寄った。そこでは、スーザンおまみが2人きりに。ここでは、スーザンは、特技の木登りを披露する。しかし、登ることは出来ても降りることはできず、木の上で立ち往生する。

翌日、レストランで食事後、メンバーは、ドライバーの友人、ムハンマドさん宅を訪れた。11人の大家族である。到着後、メンバーに、「デーツ」と言う、乾燥させたナツメヤシの実でもてなしてくれた。ヨーロッパでは、ダイエット食品としても食べられているという。
その後、ムハンマドさんは、自身の妻を紹介してくれることになる。しかし、実際に見ることが出来たのは女性だけ。イスラム教の規律で、妻を他の男性に見せるのはタブー。外出する際も、「アバヤ」と呼ばれる黒い服で素肌と髪の毛を隠す。

現地の女性と仲良くなった女性メンバーは、ともに、洋服屋に足を運ぶ。普段、「アバヤ」で身を隠しているはずの女性であるが、この洋服屋で売られている服は、大胆なものばかり。中には、おまみタカノいわく、「スッケスケ」な代物まで。

一方、男性陣は、スーパーで買物。オマーンでは、食事の準備は男性の仕事らしい。夫は愛する妻を敬い優遇するのがあたりまえと言う考えから。

その夜、家に戻っても話しが弾む女性たちを見て、おまみは、

おまみ日記“オマーンの人々はとっても素敵。だから正直戸惑いを感じた”
と感じ、日記に残した。

翌日、メンバーは、とある学校へ。この学校の校長先生は、元日本人。26年前にオマーン人の男性と結婚。イスラム教への改宗。そして、この学校の校長先生を務めている。
ここで、校長先生は中東の現実について話をされる。

「学校では教えてくれないイスラム教」

中東と言う地域は、「怖い」と言うイメージがある。それは、中東には、テロリストが多いからであるが、中東のなかでもここオマーンでは、テロが起こったことは1度も無い。 では、なぜ、他の国では、イスラム教徒がテロを起こすのだろうか。
ジャーナリストの鳥越俊太郎さんによると、

鳥越さん「これはイスラムの教えの中で、良くない事、邪悪な事を見つけたら、それは積極的に正さなきゃいけない」
そして、
鳥越さん「邪悪を正し、善い事をすればですねえ、天国に行けるというふうに教えられているわけですね」
このような考えから、邪悪を正すために、ごく一部のイスラム教徒(イスラム原理主義)がテロに走っているということである。

これを聞いたタカノの感想は?

タカノ「中東イコール全部恐いっていう風に思ってたんで考え方が変わったというか」
また、他のメンバーも、そのことについて考える。
コージ日記“オマーンのこと、もっと知りたいって思えた。でもそれ以上に日本についてもっと知りたかった”
スーザン日記“イスラム教の事テロの事、あまりにも多くの事を知らなすぎた”
ミカリン日記“角度を変えれば色んな見方ができる。何が間違ってるとか、正しいとかじゃなく全て本当の事を知りたいって思った”
おまみ日記“でも殺されるのは人間。それは誰かの愛する人なんだ。”
現在、オマーンの近くのイラクでもテロが多発している。テロの無い平和な国にするのはどうすればよいのだろうか。

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