あいのり 第341話
「鎧」
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植っきと、ちゃきを別れたメンバーは、国境へ。スウェーデンの旅は終了。ここから、新たな国になる。

あいのり72カ国目は、「ノルウェー王国」。ノルウェーのドライバーは、日本人の妻を持つ、親日家である。

ラブワゴンが走り始めると、なにやら、大きな人形があるドライブインのような店がある。この人形、「トロル」と言い、ドライバーによると、「北欧の妖精」「愛嬌があっていたずら好きと言う。」また、隣の国、フィンランドの「ムーミン」も、トロルの仲間らしい。さらに、ゲーム「ドラゴンクエスト(シリーズ)」に登場するモンスター「トロル」もここから名前を取っているのかもしれない。

メンバーは、ドライバーの誘いで、ドライブインのレストランに入ることに。すると、怪しい、サングラスをかけた、EXILEのような人がひとり座っている。メンバーたちが、恐る恐る近づくと、なにやら、隣の席に、ダンボールらしきものが置いてある。
メンバー、始めは、まさかと思ったが、実は、新メンバー。EXILE風の男は、ダンボールをひっくり返して自己紹介をはじめる。
グラさん、26歳。好きになった女性は絶対に譲らないと言う、恋愛は、弱肉強食を謳う。
ヤンクミが、グラさんのサングラスを外してくれるようお願いすると、快く外してくれた。ヤンクミいわく、「優しそう。」

ラブワゴン内では、新メンバーのグラさんは、ヤンクミのとなりに座る。2人の話題で、グラさんと、ヤンクミは、過去、同業であった事がわかる。グラさん「親衛隊長」ヤンクミ「総長」。立場は、ヤンクミの方が上。

ラブワゴンは、「ナルヴィック」という街に到着。メンバーは、街が一望できるという高台へ。そこで見たのは、「フィヨルド」という、氷河と海水が作り出した、地形であった。

翌日、この日は、女性新メンバーが入る日。30分ほど走ると、新メンバーを発見。
バンビ、21歳、そろばん教室の手伝い。明るさがとりえであるが、悩みがあった。それは、身長が157cmなのにも関わらず、体重が57.9kg。自身も「悪夢」というほどである。実際、彼女のBMI(標準体重)は、54.2kg、肥満度6.8%。いわゆる、「ぷちぽちゃ」といったところ。 (参考 : BMI標準体重 )
「痩せて、素敵な恋をすることが目標。」だそうだ。
自己紹介が終わった後、三ちゃんが珍しい行動に出る。なんと、新メンバー、バンビの荷物を持ってラブワゴンに入れたのである。さすがに、これには、スタッフもびっくり、真相を三ちゃんに聞いてみることに。すると、意外な答えが返ってきた。
三ちゃん「ちょっと早く(ワゴンに)戻りたかったんで ちょっと寒くて・・・」

え、そんな理由かよ。でも、今後、三ちゃんに関しては、何かありそうな予感である。。。

翌日、ラブワゴン内では、ヤンクミと、横みーが一緒になる。はじめ、ヤンクミは、会話にならなかったが、「修羅場」の話で盛り上がる。そのときのヤンクミは、
ヤンクミ“横みーはあんまり目を見て喋ってくれるイメージがそこまでなくって なに 笑顔を出してくれたりとか 目を見て喋ってくれたりするのがすごく嬉しかったりとかしますね・・・はぁ・・・”


その日の夕方、メンバーは、サーモンを食べるが、値段を見てびっくり。日本円にして、1人前2,500円。1日の旅の資金の半分以上である。物価が高すぎる。さらに、玉子は、10個入り480円、ビール1杯1,200円、たばこ1箱1,200円、サンドイッチ1人前1,600円である。メンバーは、翌日行ったカフェでも、デニッシュ1つとマフィンが2つを7人で分けざるを得なかった。

カフェからの帰り道、ラブワゴン内では、元親衛隊長のグラさんと、元総長のヤンクミが隣になる。そこで、ヤンクミは、「もう、あのころ(暴走族)には、戻りたくない。」と、打ち明ける。
かつて、ボーランドで三ちゃんが、メンバーからいじめを受けていたとき、ヤンクミは、三ちゃんにある話をしていた。
それによると、ヤンクミは、小学生の頃、クラスの友達からいじめにあっていて、誰にも相談できず、1人で悩んでいた。そして、そのまま、中学校に進み、小学校時代のいじめメンバーも、そのまま、同じ中学に入学してきた。正直、中学生を続けられるか不安であった。なので、ヤンクミは、そのころから、「自分を変える。」という名目で、「偽りの自分を作る。」という行為に走っていく。悪い友達を味方につけて、自身も悪そうにして、周囲の人が近寄れないようにしていたという。暴走族の総長になっても、そのような悪いところは、見せられなかったという。つまり、いじめから逃げるために、自分に悪い友達を付けたり、暴走族になったりしていたのである。

翌日、ラブワゴンがやってきたのは、フェリー乗り場。フェリーに乗ってやってきたのは、ドライバーお勧めの宿。ひとり一泊、5,000円で、サンドイッチ3〜4人分で泊まることができる。

格安の宿に泊まった翌日、横みーの隣にバンビが座る。バンビは、突然、横みーに向けて、トイレに行きたがったり、ISSYを恋愛対象外としたり、見ていても、変なノリである。そのうち、何を血迷ったか、歌を謳い始める。最近の曲から、「津軽海峡冬景色」といった演歌まで。それだけでは、良かったが、他にも、火がついてしまったメンバーが。
それは、三ちゃんである。先ほどのバンビの歌を聞いていたときリズムを取っていたばかりか、突然、「天空の城ラピュタ」の主題歌である、「君をのせて」を歌いたいと主張。本当に歌い始めた。

そのときの三ちゃんの日記は、
三ちゃんの日記“バンビ は明るくて元気な感じだ ワゴン内も盛り上がった”

やはり、三ちゃんに関しては、何かが起きそうだ。。。
あいのり #341
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