あいのり 第344話
「立ちはだかる断崖絶壁」
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この日、メンバーは、久々にレストランへ。そこでは、「フォーリコール」と言う、羊肉とキャベツをコンソメスープで煮込んだ料理を注文した。
ぷちぽちゃのバンビは、ダイエットをしているとは思えないほどの食べっぷり。実は、彼女、「リンゴダイエット」や、「寒天だけで生きるダイエット」や、「断食ダイエット」、果ては、「下剤ダイエット」まで、さまざまなダイエットを試しているが、まったく成功していないと言う。。。
メンバーに、「知識だけはあんねんな。」と言われても仕方がない。。。
その夜、バンビは、「腹筋ダイエット(?)」を始める。あいのりの旅で5kgの減量を目指すため。。。

翌日、ドライバーが、「ノルウェーで一番の絶景」を見せてくれると言う。
絶景ポイントまで行くのは、半端な道のりではない。麓から、高低差500mの山道を歩く、3時間の道のりである。バンビにとっては、ダイエットの効果もあるかもしれない。
先頭を切ったのは、ヤンクミバンビヤンクミは、この山を登りきったら何かが変わる予感をしていたが、前日は、横みーのことで考え事をしていて、一睡も出来なかったと言う。

3時間後、メンバーは、頂上へと到着した。「プレーケストーレン」と呼ばれるこの場所は、下に、フィヨルドを望む断崖絶壁。高所恐怖症には、相当つらいであろう。でも、メンバーは、「怖い。」と言いながらも、「きれい。」と、感動する。
しかし、感動がうすい(と見られている)メンバーが1人。三ちゃん。でもすぐさま、バンビが、「三ちゃんほんまはビックリしてるけどあんまり表現すんのがあれやねんな。」と、メンバーをフォローする。

ヤンクミがふと、1人になる。本当ならば、好きな、横みーと共に見たかったはずであるが、あの事件以降、まともに話が出来ない。そんな状況に気づいたのは、親衛隊長のグラさん
ヤンクミは、グラさんに、横みーとの一件を打ち明ける。それを言った瞬間、グラさんは、「横みーのことが好きなんだな。」ヤンクミの恋心に気づく。
しかし、ヤンクミは、「好きじゃない。」と、素直に本心を言おうとしなかった。

その頃、三ちゃんは、バンビを呼び出した。バンビは、三ちゃんに、恋愛が進んでいるかを聞く。三ちゃんは、自信なさげに、「進みぅかも。」と言う。そして、今度は、三ちゃんが、バンビに恋愛しているかを聞く。すると、バンビは、「HBの鉛筆で薄く点線を引いたくらい。」と打ち明ける。バンビは、三ちゃんに、「三ちゃんは、何鉛筆くらい。」と聞く。すると、三ちゃんは、「Bくらい。」と、バンビよりも想う気持ちが大きいことを告げた。

翌日、港町「ベルゲン」にやってくる。この日は、ノルウェー初の買物へと出かけることに、ここで、ヤンクミは、横みーを、三ちゃんは、バンビを呼び出し、チャンスを広げておきたいところであるが、バンビは、横みーを誘ってしまった。ヤンクミ三ちゃんは、呆然とする。

その夜、バンビは、スタッフ部屋へ。バンビは、スタッフに、横みーとスキップしながら歩いたことや、一緒に同じアイスクリームを食べたことなどを話し始めた。どうも、嫌な予感がするぞ。と思ったら、次の瞬間、バンビは、
バンビ「結構もう確信してますね 今日はほんまにだって あぁもう好きやもんって思いましたもん ひゃー!」

と、自身が横みーに、恋をしている事を告げた。
その頃、ヤンクミも、三ちゃんも、そのことを知る由はなかった。

翌日、魚市場を探索した夜、ヤンクミは、1人、物思いにふける。あの時、横みーに、「ヤンクミはその時に告白をして欲しかった 結局ヤンクミから見たら(横みーの)意思が弱かったんじゃない。」と、言ってしまったことを後悔していた。

翌日、メンバーは、ベルゲンの港に到着。停泊しているのは、タイタニックのような豪華客船。この日は、いつもどおりフェリーでの移動になるのだが、なぜか、パスポートコントロールがある。実は、この船、「ノローナ号」と言う、国際線であった。と言うことは、ノルウェーの旅は、ここでおしまい。告白もリタイアもない珍しい終わりかたである。これから、船で41時間かけて次なる国へと進むのであった。

あいのり #344
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