ドミニカ共和国を走るラブワゴン、
バンビは、昨日の出来事を反省していた。
「なんて、自分は狭い視野で行動していたのだろうか。」と。
そのことをメンバーに謝ると、メンバーは、快く許してくれた。
翌日、
バンビと、
オガが2人になる。話題は、それぞれの高校時代の事である。
バンビは、高校時代は、さほど厳しく無かったが、
オガのほうは、全寮制の高校に通い、集団生活を強いられていたため、遊ぶ事も出来ず、我慢する毎日だったそうである。
あいのりも集団生活である。
バンビは、人に迷惑をかけない事が大事である事を知らされる。
その日の午後、昼食は、サンドイッチであったが、
バンビは、水ダイエットを再開、水のみを摂取し、サンドイッチは、一切、口にせず。
翌日、
バンビは、
モリケンにも、先日の事を謝る。
モリケンも快く許す。
そして、近くで空手の練習をしている
オガを見て、
バンビは、
モリケンに、
「かっこいい。」と言う。
モリケンは、
「オガは強ぇぞ。」と一言。
その後、ひたすら、
オガに視線を送る、
バンビを見て、
モリケンは、
バンビの恋が動き出していると思った。
翌日の午後、ラブワゴン車内にて、
廣江と
三ちゃんが会話。話題は、
三ちゃんの血圧が上がりそうな
「レディースデイ(生理痛)」の話題。
廣江は、生理痛になると、薬なしでは生活できない。吐き気はもちろん、子宮が痛い、そして、腰も痛い。。。
生理の
「せ」の字もおそらく知らない、
三ちゃんは、
廣江に、
「それ治る?」と質問する。生理が終われば治るので、
廣江は、もちろん、
「治る。」と答える。
翌日、ラブワゴンで移動をしていると、ドミニカ共和国では、英雄となっている、メジャーリーグで通算588本のホームランを打っている野球選手、
サミーソーサの看板が見えた。
この日、ラブワゴンがやってきたのは、
サミーソーサの出身地である、
「サンペドロ・デ・マコリス」、野球が盛んな街だそうだ。
この街には、
ドライバーの友人である、
エルビンさんが住んでいると言う。
早速、
エルビンさんの自宅へと向かうが、着くなり、メンバーは、言葉を失う。なぜなら、家が、薄いベニヤ板とトタン屋根といったたたずまいであったから。
エルビンさんは、バイクタクシーのドライバーであるが、給料が安く、11歳の男の子供の稼ぎがないと生活が出来ない状態であった。
そんな、11歳の子供であるが、なまえは、
ヘンシーくん、野球選手になるのが夢だと言う。メンバーは、彼に普段野球をしていると言う空き地に連れて行ってもらった。
ヘンシーくんは、道具を持ってくる。道具と入っても、野球用品をそろえるお金はなく、グローブは、ダンボールで作ったお手製。ボールは、靴下を丸めただけ。バットは、木の棒。ベースは、使えなくなったズボンである。
メンバーは、
ヘンシーくんのチームと対戦する事に、結果は、あいのりメンバーの惨敗。
野球終了後、
ヘンシーくんは、メンバーに言う。
「僕はまだ(サントドミンゴにある)プロの野球を見たことがないんです。」
しかし、ドミニカ共和国の野球のチケット代は、180円。
ヘンシーくんは、このチケットを買う事も出来ないでいる。。。
ヘンシーくんと別れた後、メンバーは、相談のうえ、
ヘンシーくんに野球を見せてあげようということにした。今のメンバーならば、食事の回数を1回減らせばいいことである。
そして、早速、チケットを購入した。
2日後、メンバーは、
ヘンシーくんに、
「一緒に野球を見に行こう。」といって、チケットを渡した。
ヘンシーくんは、うれしそうな表情で、
「ありがとう。」と言った。
その後、メンバーは、野球場へとラブワゴンを走らせる。途中、雨が降ってきて、試合の開催が危ぶまれたが、メンバーたちが、てるてる坊主を飾ってくれたおかげで、試合開始時には、雨が上がった。
メンバーは、野球場へ。試合が始まると、
ヘンシーくんは、真剣な表情で試合に見入る。
観戦後、
ヘンシーくんは、
「今日はありがとう 野球をがんばってメジャーリーガーを目指します。」と言った。メンバーは、
「アニモ(がんばれ)」といってあげた。
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その後、あいのりスタッフは、
「あいのり募金」の一部を使い、
ヘンシーくんに、野球用品一式を贈ってあげたそうである。