あいのり 第361話
「揺れる女心」
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トリニダード・トバゴ共和国を発ったメンバーは、次の国へ飛行機で行く。
あいのり76カ国目は、スリナム共和国。南米ブラジルの北に位置する国である。
世界では、宗教紛争が絶えない中、この国では、イスラム教のモスクとユダヤ教のシナゴークが隣接し、さらに、キリスト教の教会までもが近くにある。3つの宗教が、争うことなく共存しているのは、珍しいと言う。

ラブワゴンで走る事1時間、メンバーは、首都の「パラマリボ」へ。街の広場で休憩していると、現地のテレビ局が珍しい日本人を取材しに来た。そして、1人ひとり、インタビューを行った。

その夜、メンバーは、取材されたニュースを見るため、ホテルのテレビのあるロビーの前へ。夜の6時のニュース番組「ATVニュース」が始まる。最初のニュースは、スリナム共和国の教育改革について、そして、2番目のニュースが「あいのり」のニュースであった。
今 スリナムで日本のリアリティテレビショーの収録が行われています その番組はあいのりという番組で日本最大のテレビ局フジテレビで放送されています 7人の若者が赤いバスに乗って世界中を旅しています この番組では今まで38組のカップルが誕生しました 果たしてスリナムでカップルはできるのでしょうか?


翌日、そのニュースを見ていた、とある男性が食事をおごってくれる事になった。メンバーは、約束の場所に行くと、グレーのスーツに身を包んだ気品あふれる紳士が現れた。
実は、この方は、スリナム共和国の副大統領ラムディン・サルジュ氏。めったに来ない日本人を食事に招待したのである。
メンバーには、絶対にお目にかかれないような、豪華な料理が並ぶ。そして、副大統領とともに食卓を囲む。メンバーは、緊張のあまり食が進まない。
そこに、副大統領が、話を持ちかける。「スリナムの印象はどうですか?」それには、モリケンが、「日本はほとんど日本人だけ住んでいて 宗教もそんなに多いわけじゃないので この国来てこれから色々学んで勉強になることが沢山あると思うので楽しみです。」と返答する。副大統領の機嫌も上々。しかし、続いて、副大統領に、「日本は安倍総理になりましたが皆さんはどう思いますか?」と質問されると、思わず本音が出たのか、廣江が、「この人もダメだなと思った ははは はは ははははは。」と、最近の低支持率を象徴する発言を行う。それには、副大統領も言葉なし。

昼食後、副大統領主催のダンスパーティーが行われた。モリケンは、宮ねぇと、昼食では、副大統領をむっとさせたはずの廣江は、副大統領と仲良くダンスを楽しんだ。

翌日、メンバーは、スリナム共和国の熱帯雨林を走る。メンバーは、とある滝に到着。グラさんは、ねこモリケンは、宮ねぇが共に滝の中で遊ぶ。
しかし、宮ねぇは、戻る途中、1人でいるオガを見てしまった。宮ねぇは、オガを気にする。

翌日、メンバーは、再び、水遊び。宮ねぇの背後には、オガの姿。宮ねぇいわく「このままでいいのだろうか?」

次の目的地に向かって走るラブワゴン、ドライバーが、「アホバカ」と言いながら、赤土の道路を走る。この道路の名前は、「アホバカフリーウエイ」。スリナム共和国唯一の高速道路である。

アホバカフリーウエイを5時間走った後、船でスリナム川を2時間、奥地には、アフリカの村そっくりの集落が存在していた。実は、この村、17世紀、ヨーロッパの奴隷を商品として売買する西インド会社によって、連れてこられ、苛酷労働のあまり逃げ出した奴隷(マルーン)の村であった。隠れて生活していたため、文明の発展からは取り残されてしまった。

村の村長さんに会う機会があり、ねこが質問する。「自分たちの祖先の人たちが奴隷にされて酷いことされて 今でも白人の人たちを恨んだり憎んだりはしているんですか?」すると、村長は、「今は・・・恨んでいません 私たちは私たちのアフリカの生活をするまでです。」

その夜、村では、ダンスパーティーが行われた。大胆に腰を振るダンスに、さすがの廣江「できない。」の一言であった。

マルーンの村を離れ、メンバーは、宿へとチェックインする。その後、三ちゃんスタッフ部屋へ。スタッフに、「辛い。」と打ち明けた。。。

あいのり #361

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