あいのり 第362話
「君をのせて」
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スリナム共和国を走るラブワゴン、この日の宿泊先は、ベッドがすべてハンモックのホテルであった。スリナム共和国では、熱帯雨林ゆえに蛇やトカゲが多数。そのため、噛まれないよう宙に浮いているような感じになるハンモックが使用される。

夜、寝る支度をしていると、女性メンバーがトイレで悲鳴をあげていた。見えたものは、カエルやトカゲ、タランチュアといった生き物であった。

翌日の夜、ラブワゴンでねこが、グラさんを呼び出していた。
グラさんは、ねこに、今のたびの状況を質問する。すると、ねこは、「旅に来て良かった。」と言ってくれたのでグラさんは、役に立てて嬉しく思う。
その後、ねこは、グラさんに手作りのミサンガをプレゼントする。グラさんもよろこび、2人は、いい感じになる。

翌日、ラブワゴンでは、相変わらず宮ねぇオガを避け、モリケンの隣に座る。そういった元気のない宮ねぇに気づいたのは、三ちゃんであった。

翌日、三ちゃんは、宮ねぇを呼び出した。三ちゃんが、宮ねぇの恋愛について問いただすと、動きかけたけど、どうしたら良いのか分からない状況であった。三ちゃんは、「宮ねぇはまぁ優しいし けっこう気がつくやんか色々そういうところとかもっと活かしていったらいいんじゃない?」とアドバイスする。

翌朝、ラブワゴンでは、宮ねぇは、オガと話そうと思い、久々に、オガの隣に座る。たいした話題ではなかったが、宮ねぇにとっては、久々に話が出来て嬉しかった。

翌日、突然、メンバー全員、三ちゃんに呼び出される。そして、一言、「ここで旅を終えようと思います。」とリタイア宣言をする。突然言われたメンバーは唖然とする。

日本にいるときは、異性はもちろん、他人とは一切話が出来なかった三ちゃんであったが、あいのりの旅に参加して、自分の事をたくさんメンバーに話せるようになった。ノルウェーでは、帰国してしまったが、バンビとも恋愛できた。アイスランドでバンビと一緒に氷山を登った事など、すべてが思い出になっていた。

メンバーは、納得がいかなかったが、三ちゃんの決意は固かった。

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三ちゃんの旅は、一通の「応募動機」という手紙から始まった。そこには、「人と話すこと、特に女性と話すことが不得意です。彼女をつくってデートがしてみたいです。どうかこの僕をお救いください」と、人間関係に悩む切実な思いがつづられていた。あいのりオーディションでも、女性とはここ半年間話していないという返答があった。
あいのり合流後の歓迎会では、メンバーからの質問に、黙ってしまい、まったく答えられなかった。
不安いっぱいで始まった旅であったが、次第に少しずつではあるが女性との会話するようになる。ヤンクミとの会話では、名前の由来を聞いて思わずつばを飲む。
しだいに、三ちゃんは、ひとりの女性に惹かれるようになる。バンビといるときは、少しでも話をして好きになってもらいたいと思っていた。
しかし、バンビの心は、まったく別の男性に向いていた。
結局、彼女は、その男性に告白して振られ、日本に帰国した。。。

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最後に三ちゃんは、スタッフに、「自分も変われたと思うので感謝しています。」と今の気持ちを述べ、日本へと帰国していった。

あいのり #362

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