あいのり 第366話
「疑惑の過去」
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ベネズエラを旅するラブワゴン、オリノコ川沿いのレストランで食事をした夜、ホテルのレストランにて、一大決心をした、宮ねぇが、オガを待っていた。
宮ねぇは、オガが、半年以内と、あまりにも早く、彼女と別れてしまうことについて、疑問を抱いていた。ひょっとしたら、「気が無くなったら、半年で女を捨てる、ただの遊び人ではないかと。」
宮ねぇ自身も31歳、ただの遊び人に捨てられてはたまらないのである。

しばらくして、オガが現れた。宮ねぇは、いきなり、単刀直入に、「恋愛期間が短い。」ことを取り上げる。すると、オガは、短い事をすんなりと認めた。でも、本当に好きであるならば、これほどに短期間で終わるわけが無い。オガいわく、「好きではなかった。」と認めた。
宮ねぇの次の質問は、「好きではないことを分かっていて、何故付き合うのか?」、これについて、オガは、「相手のほうが冷めていくのを感じる。」。しかし、そう思うのは、オガ本人で、当然、思い込みってこともあるのであるが、どうやら、オガは、そう感じた時点で、頑張る気力を無くしてしまうようである。
でも、何故、すぐに気力を無くしてしまうのか。オガいわく、1つめは、「自分には、女性を見る目が無い。」、2つめは、自身の過去にあるよう。
オガの初恋は空手一筋であった19歳のとき。そのときの彼女は、後に二股をかけていた事が分かり別れる。その2年後に再び彼女が出来るが、今度は、50万円相当の時計などを持ち出され、姿を消した。そんな事が重なり、オガ自身、トラウマとなり、女性不信になっていた。
そのことを聞き出したところで、閉店時間が過ぎている事を知られる店員の声。ひとまず、宮ねぇオガの会話は終了となる。しかし、宮ねぇは、重要なオガの過去、気持ちを聞き出すことが出来た。

宮ねぇは、その後、部屋に戻り、紅茶で心を落ち着かせた。
一方、オガは、思い出したくない過去を喋らされた感じであった。

翌日、他のメンバーに席を譲って最後に入るオガ、偶然、宮ねぇの隣になる。オガは、宮ねぇに、「昨日は、十分落ちた。」

その日の夕方、宮ねぇオガは、2人でぼんやり過ごす。

宮ねぇいわく、「オガの過去をほじくりだすのは、すまないと思ったが、自分を出すのが怖かった。31歳になったのだからこういうことは、もうやめよう。オガが好き。」

そして、その夜、その気持ちを伝えるため、ラブワゴンで、ドライバーから、チケットを受け取った。

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あいのり #366
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