ベネズエラを旅するラブワゴン、オリノコ川沿いのレストランで食事をした夜、ホテルのレストランにて、一大決心をした、
宮ねぇが、
オガを待っていた。
宮ねぇは、
オガが、半年以内と、あまりにも早く、彼女と別れてしまうことについて、疑問を抱いていた。ひょっとしたら、
「気が無くなったら、半年で女を捨てる、ただの遊び人ではないかと。」
宮ねぇ自身も31歳、ただの遊び人に捨てられてはたまらないのである。
しばらくして、
オガが現れた。
宮ねぇは、いきなり、単刀直入に、
「恋愛期間が短い。」ことを取り上げる。すると、
オガは、短い事をすんなりと認めた。でも、本当に好きであるならば、これほどに短期間で終わるわけが無い。
オガいわく、
「好きではなかった。」と認めた。
宮ねぇの次の質問は、
「好きではないことを分かっていて、何故付き合うのか?」、これについて、
オガは、
「相手のほうが冷めていくのを感じる。」。しかし、そう思うのは、
オガ本人で、当然、
思い込みってこともあるのであるが、どうやら、
オガは、そう感じた時点で、頑張る気力を無くしてしまうようである。
でも、何故、すぐに気力を無くしてしまうのか。
オガいわく、1つめは、
「自分には、女性を見る目が無い。」、2つめは、自身の過去にあるよう。
オガの初恋は空手一筋であった19歳のとき。そのときの彼女は、後に二股をかけていた事が分かり別れる。その2年後に再び彼女が出来るが、今度は、50万円相当の時計などを持ち出され、姿を消した。そんな事が重なり、
オガ自身、トラウマとなり、女性不信になっていた。
そのことを聞き出したところで、閉店時間が過ぎている事を知られる店員の声。ひとまず、
宮ねぇと
オガの会話は終了となる。しかし、
宮ねぇは、重要な
オガの過去、気持ちを聞き出すことが出来た。
宮ねぇは、その後、部屋に戻り、紅茶で心を落ち着かせた。
一方、
オガは、思い出したくない過去を喋らされた感じであった。
翌日、他のメンバーに席を譲って最後に入る
オガ、偶然、
宮ねぇの隣になる。
オガは、
宮ねぇに、
「昨日は、十分落ちた。」
その日の夕方、
宮ねぇと
オガは、2人でぼんやり過ごす。
宮ねぇいわく、
「オガの過去をほじくりだすのは、すまないと思ったが、自分を出すのが怖かった。31歳になったのだからこういうことは、もうやめよう。オガが好き。」
そして、その夜、その気持ちを伝えるため、ラブワゴンで、
ドライバーから、チケットを受け取った。
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