あいのり 第373話
「恋のリベンジャー」
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グラさんと別れた6人は、とあるレストランで昼食を取るが、モリケンとの恋愛がうまくいかない、廣江は、元気が無かった。

翌日、廣江は、集合時間に遅刻する。しかも、化粧もせず、すっぴんで。
1時間後、メンバーは、空港へと到着する。台湾(中華民国)の旅は、ここで終了となる。ラブワゴンを見送ると、メンバー5人は、次の国に向かおうとするが、廣江だけが向かおうとしない。そして、「私は次の国には行きません。」と言う。予期していなかったリタイア宣言にメンバーはびっくりしていた。
しかし、廣江にしてみれば、もっと早い段階でリタイアするはずであった。しかし、台湾でモリケンのことが気になったのでいただけであった。その人には、綺麗な光を感じてはいたものの、光が強すぎて、自分の中の暗闇を感じるようになっていた。また、光ではなく、水が欲しかったと言う。
すると、自分の事を言われていると感じたモリケンは、「水って何なの?」と聞いた。廣江は、「認めてくれるような言葉と、受け入れてくれるような言葉。」と答えた。モリケンは、「ありがとう。」と言った。
メンバーは、廣江と別れ、空港の中へと向かった。

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台湾をたったメンバーは、次の国を目指すが、直行便が無いため、かつて、33番目に訪れた、フィジー諸島共和国(第150話(2002/12/02 O.A.)〜第153話(2002/12/23 O.A.))を経由する。

そのフィジーの空港で、新メンバーに遭遇する。
名前は、茶葉、静岡県出身。人材派遣会社の営業の25歳。いままでは、公式サイト・番組内で本名を公開していたが、彼女からは、本名非公開となった。

新メンバーの茶葉と共に、メンバーは別の飛行機に搭乗し、本当の79カ国目の国に向かう。

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あいのり79カ国目は、「ツバル」である。南太平洋の9つの島からなる島国である。国旗の9つの星は、9つの島を意味する。人口は、約1万人で、世界一人口が少ない国である、バチカン市国についで少ない。(世界で2番目に人口が少ない国)
このような小さな国であるから、2000年当時は、インターネットなんて無縁の存在で、トップレベルドメインの使用権を米国の会社にリースし、国際連合の加盟資金にしたことは有名である。

また、この国は、海抜が低く(最高地点で5m)、地球温暖化が進むと、海に沈むと言われている。

メンバーが降り立つと、ドライバーとラブワゴンのご対面となるはずだが、なぜか、ドライバー(?)だけ発見する。ドライバー(?)にラブワゴンの場所を尋ねるが、「ないよ。」と言われてしまう。もともと小さな国であるので、車での移動は適さないのである。新メンバーの茶葉は、せっかくはじめてラブワゴンに乗れると思ったのに、次の国までおあずけとなってしまった。

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ラブワゴンがないので、メンバーは、ドライバー(?)と共に、歩いて移動する。

まず、見えたのが3階建てのビルである。このビル、実は、政府庁舎でこの国で最も高いビルである。首都「フナフチ」には、全国民の約半分の人が暮らしている。(とはいっても、約4,000人であるが。)

次に見えたのは、この国で一番細い場所、たったの10mしかない。

さらに、歩くと、ビーチには、怪しいピンク色のボートが不自然に浮かべてあった。側面には、番組のロゴである、地球の絵に、「あいのり」の文字。このボート、ラブワゴンならぬ、「ラブボート」と呼ぶらしい。ツバルは島国なので、ワゴンではなく、ボートで移動するのである。先ほどからメンバーを案内していたドライバー(?)は、ラブボートのドライバーであった。

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メンバーは、これから、ラブボートに乗って、ドライバーのダイビングスポットである無人島に向かう事になった。

1時間後、無人島に到着し、メンバーは、早速、シュノーケリングを開始する。しかし、実は金槌であったくぅは、なかなか、メンバーと一緒にもぐろうとしなかった。すると、それを見た、モリケンは、「沈みそうになったら俺んとこにつかまればいいやん。」と、一緒にくぅを連れて行った。
しばらくして、事件は起きる。金槌のくぅが、深みにはまって溺れそうになってしまった。しかし、そばでモリケンが、「落ち着け。」と励まし、くぅを浅瀬まで運んだ。
モリケンのおかげでくぅは、助かった。

その夜、くぅは、スタッフ部屋に行き、「モリケンの頼れるところ、リーダーシップが取れるところ、優しいところ、そして、笑顔が好き。」と言った。

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この日は、島の中を歩いて移動する。すると、木の上の登って椰子を取る人がいて、モリケンが歓声を上げる。
そうしているうちに、建物が見えてきた。ドライバーによると、「切手局」だと言う。ツバルには、おしゃれな切手が多く、切手を買うために、世界中からの観光客が訪れると言う。

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新メンバー茶葉の歓迎会も行われた。ここでは、茶葉がおもわず出してしまった、静岡の方言の話で盛り上がる。

その夜、茶葉は、スタッフ部屋に行き、旅の印象を「とにかく楽しかった。来てよかった。」と報告する。
そんな、楽しそうな一面をもつ茶葉であるが、実は、浮気には、怖い一面も持っていた。

茶葉は、彼氏が浮気をすると、成敗の意味を込めて、とってもおしゃれな復讐を行ってきた。今回は、3つ紹介してくれた。

1つめ、新年、彼氏は、別の女性と共に初詣デートを行った。そこでは、彼氏が好きであったおみくじもやったであろう。
それがわかった、茶葉は、怒り心頭、彼氏が所持していたタバコをすべて取り出し、一つ一つに、「大凶」の文字を書き入れ、元に戻しておいたと言う。でも、彼氏は、滝川クリステルの大ファンであったので、1本だけ、「滝川クリステル(はぁと)」と書き入れておいたと言う。

2つめ、ある夏の花火大会の日に、別の女性から、彼氏が他の女の子と花火大会デートをしていた事を聞いてしまった。
そこで、また、復讐を敢行する。今度は、花火を買い込み、全体を黒マジックで塗った。彼氏は趣味でお香を焚いていることが多かったので、花火をお香そっくりにしてしまった。そして、本物のお香に混ぜて偽お香(花火)を入れておいた。彼氏が、お香だと思って火をつけると、火が花火のように噴き出してびっくり。(おこさまは、きけんなので、せったいに、まねしないように。)

3つめ、彼氏の部屋を掃除しているときに、たまたま、別の女の子からの「パスタがおいしかったね。」と言う内容の手紙を発見してしまった。
そこで、復讐。パスタを大量購入し、キッチンではなく、浴室でパスタをゆでて、そのまま放置。あとは、彼氏に、「風呂を入れておいたよ。」とか言って、彼氏を浴室に向かわせれば、彼氏はびっくり。そこには、50人前はあるだろうパスタがおいしそうにゆであがっていた。。。

スタッフに、「その彼氏とはどうなったの。」と聞かれると、茶葉は、「一緒にいると、頭がおかしくなる。」と言われて別れたそうだ。

こういった復讐話をとびきりの笑顔で話してくれた、茶葉でした。さすがに彼女にすると、かなりいやだけど、友達程度であれば、楽しい話が聞けていいかもしれない。。。

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あいのり #373
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