前回でベナンの旅を終わらせたメンバーは、飛行機で次の国へと進む。あいのり第87カ国目は、
「マリ共和国」。ここのドライバーは、年配、58歳、それでも現役である。
マリでの旅が始まるや否や、
よっこは、元気がなかった。ガーナで、
聖二との告白を断って以来、恋愛できず、居場所を失い、時折、体調不良になる日々であった。本人いわく、
「リタイアも考えた。」
そのころ、もう一人の女性メンバー、
桃は、
こーすけを誘っていた。
よっこと同様、
クロを振ったことで元気がなかった
こーすけに
桃は、
「告白を断った時点で一区切りがついたの、本当は、クロのことは忘れなければならない。」と言った。
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この日、新メンバーが合流する。20分後、女性新メンバーの姿があった。
ヤマジ、22歳、愛知県出身、
「私だけの小池徹平を見つけにきた。」と言う。
しかし、この、
ヤマジ、少々怪しい行動をするようだ。ラブワゴンの中で、いままでの恋愛の話になった時、
ヤマジは、
「男性と付き合ったことは一度もない。」と言った。だが、片想いしたことはある。しかも8年も。
片想いの相手は、中学校が同じだった人で、在学中に何度も想いを伝えようとしたが、相手にされず失敗、何も進展のないまま、彼は、中学を卒業、
ヤマジも、彼とは、別の高校に入学した。
高校に入学後も、彼との想いは捨てられず、毎日のように、彼の高校の校舎を眺める毎日、そして、ある日、ついに、
ヤマジは、彼の高校の制服を借りて、彼の高校に“侵入”したそうだ。
それから、
ヤマジは、人間づきあい、人と合わせることが嫌いになり、友達は不要と考えるようになり、孤立していく。
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翌日、メンバーは、首都
「バマコ」を民族衣装で歩くことにした。見つけたのは、床屋。マリの床屋は、屋根がなく、路上で営業している。
ドライバーが、
「髪を切りたい人はいるか?」と尋ねると、
シュレックが手を挙げた。寝癖がひどかった、
シュレックは、短髪になって大喜びであるが、よくよく、近くで見ると、長さにムラが多い。
翌日、気温は、40℃。暑いので海で水遊びをする。
ヤマジは、水着を着るのは、小学生の授業以来10年ぶり、もちろん、今着ているピンク色の水着も、人生で初めて自分で買ったものである。
翌日、街を歩いていると、子供たちが棒きれを投げていた。狙いは、20m以上、上にある、バオバブの実である。樹齢60年以上の木にしかならない、貴重なものである。
子供たちが取れずに困っていると、
海が
「取りますよ。」と言って棒を借りた。そして、棒を投げると、見事一発で命中する。子供たちは、大歓声であった。
実は、
海、高校時代は、野球部のエースで、地方大会準決勝まで進出、あと一歩のところで、甲子園を逃している。
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翌日、
桃は、
海を誘った。
桃は、
海の眉毛が多いのをずっと気にしていた。そこで、
海に了解を得て眉毛カットを行った。
その時、
海は、第一印象は、
桃であることを打ち明けた。
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この日、ラブワゴン車内では、
桃が、
こーすけのにおいをかいでいた。
桃いわく、
「(こーすけの靴は、)家のにおいがする。」。
こーすけは、
「(靴のにおいが、)家の中なんて嫌だよ。」と言う。
翌日も、
桃は、
こーすけの隣をゲットする。ここ数日の、
桃と
こーすけの様子を見て、
スタッフは、感づいた。ひょっとして、
桃は、
こーすけに恋してるのではないかと?
そこで、
スタッフは、
桃を呼び出し、
「こーすけとは、最近どう?」と言ってみた。
桃は、照れていた。間違えないと思った。
しかし、翌日、
こーすけは、
よっこを誘う。
こーすけは、ここのところ元気のない、
よっこを励ますだけのつもりであった。
こーすけは、
よっこがリタイアするのではないかと感じていた。
こーすけは、
よっこに一言、
「(日本には、)帰さないよ。」と言った。
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